疲れた体にはエナジードリンクでエネルギー補修、
そんなことが日常的になっていませんか。
コンビニや自販機でも気軽に買えるエナジードリンクですが、
飲み過ぎに注意しなければいけません。
なぜならエナジードリンクはカフェイン含有量が高いからです。
エナジードリンクを日常的に飲むと、
カフェインが蓄積され摂取上限をオーバーしてしまいます。
カフェインをとりすぎると様々な健康被害のリスクが高まります。
中にはエナジードリンクの飲み過ぎで、
依存症になったり、死亡したケースもあるため、
カフェイン過剰摂取には気をつけなけばいけません。
今回はエナジードリンクなど、
カフェインを過剰摂取したときの
健康被害について解説していきます。
カフェインの健康被害
カフェインの1日の摂取上限は、
250mgが適切だといわれています。
エナジードリンクは最大で140mg、
コーヒー2杯分のカフェイン量が含まれています。
エナジードリンクだけでなく
コーヒーやお茶を飲むと、
摂取上限をオーバーしてしまいます。
またカフェインの上限は量だけでなく、
摂り方も気をつけなければいけません。
エナジードリンクは、
食事前の空腹の状態にのむことが多く、
その場合一気にカフェインを摂取するので、
カフェインの影響を受けやすくなります。
とくにエナジードリンクは疲れた時に飲むことが多いので、
健康被害の影響を受けやすくなります。
カフェインが及ぼす健康被害は主に
- 心拍数の増加・興奮症状
- 吐き気・嘔吐感
- めまい
- 筋肉のけいれん
- 不眠症状
があります。
心拍数の増加・興奮症状
疲労が蓄積すると、
血流が悪くなって酸素が行き渡らなくなり、
体がだるくなります。
カフェインを入れることで、
心拍数が高くなって血流が高まり、
体が動くようになります。
しかし疲労で細くなった血管に無理やり血を送り込むので、
血管に負担がかかります。
心拍数が高くなることで、
心筋梗塞などの危険性が高まるのです。
吐き気・嘔吐感
カフェインを摂ると頭がスッキリするのは、
交感神経が高まるからです。
しかし交感神経が高まりすぎると自律神経が乱れ、
体のバランスが乱れてしまいます。
カフェインをとりすぎると、
頭痛、吐き気、嘔吐感の症状が現れるのも、
自律神経の乱れからおこる症状です。
めまい
空腹時にカフェインを多く摂取すると、
めまいや脱力感等の症状がおこることがあります。
免疫が弱い状態で一気にカフェインを摂取すると起こりやすくなります。
とくに体が弱っている状態で、
食事前にエナジードリンクを摂る習慣がある人に起こりやすい症状です。
筋肉のけいれん
カフェインには利尿作用があります。
コーヒーを飲むとトイレにいきたくなるのも、
カフェインの利尿作用からくるものです。
カフェインは排尿を促進させる働きがある一方、
必要なミネラル成分も排出してしまい、
ミネラル不足に陥ることがあります。
ミネラルが不足すると手足がふるえるなどの症状が現れます。
不眠症状
カフェインを過剰に摂取すると、
睡眠に影響を及ぼします。
カフェインは睡眠に必要なアデノシンの働きを妨げるからです。
アデノシンが十分に行き渡らないと
睡眠が浅くなり体の疲れを取ることができません。
睡眠不足の体をおこすためにカフェインをとってしまう、
これではマッチポンプのようなものです。
エナドリがカフェイン過剰摂取になりやすい理由
飲み方の問題
エナジードリンクは、ほかのカフェイン飲料にくらべて、
過剰摂取しやすい飲料になります。
エナジードリンク1缶で、
コーヒー2缶分のカフェインを簡単に摂ることが出来るからです。
またエナジードリンクの飲み方にも問題があります。
エナジードリンクは疲れたときに飲むことが多いため、
カフェインの刺激が体中に広がりやすくなります。
一気にカフェインを接種するとカフェインにたいする免疫が追いつかず、
カフェインによる健康被害を受けやすくなるのです。
危険性が認知されていない
行政機関でもカフェインの過剰摂取に注意を呼びかけていますが、
規制など具体的な対策にまではいたっていません。
カフェインは日常的な嗜好品として扱われるため規制できないのが現状です。
そのため一人ひとりがカフェインの正しい取り方を知っておく必要があります。
またエナジードリンクの効能は、カフェイン過剰摂取を増長させているのもあります。
体が疲れたらエナジードリンクで補給すれば良い、
といった安易な考えがカフェインの過剰摂取に拍車をかけています。
カフェイン過剰摂取にならないためには
カフェインは身近な飲み物に含まれる成分ですが、
過剰摂取には気をつけなければいけません。
とくにエナジードリンクは、
カフェインを過剰摂取しやすい飲み物です。
カフェインの量をしらずに飲んでいると、
いつのまにか過剰に摂取してしまうことがあります。
動悸、めまい、けいれん、不眠など、
気が付かないうちにカフェインの健康被害が現れます。
カフェインの正しい取り方は、
食間または食後に少しずつ摂ることです。
空腹のなかに一気に入れるような事をしてはいけません。
とくにエナジードリンクはカフェインが多いので、
朝食後に摂るのがベストです。
また、疲れたからカフェインを摂るような習慣をやめましょう。
よく仕事の後にエナジードリンクを飲む人がいますが、
体によくありません。
カフェインが睡眠を妨げ、
かえって疲労を蓄積させてしまいます。
エナジードリンクは万能回復薬ではありません。
カフェインの過剰摂取による健康被害から守るために、
ただしく摂るようにしましょう。
