小学生の子どもを持つ親世代では、
サクランボ計算を小学校の低学年の時
に教わることはありませんでした。
ですので、まずは
「さくらんぼ計算って何?」
という事になります。
さくらんぼ計算は、
2ケタの繰り上がりや繰り下がりのある足し算や
引き算を解く方法です。
例えば7+8とか、13-7とかの計算です。
足される数と足す数がある場合、
足す数を2つの数字に分解して、
足される数を10あるいは最後が0(例えば20とか30)
になるようにして計算しやすくする方法です。
2つの数字に分解した時に、
その分解した数を柄(え)の付い
たさくらんぼのように書くので、
「さくらんぼ計算」と呼ぶようになったのです。
さくらんぼ計算のやり方
繰り上がりのある足し算の場合
一番のポイントは、足される数を10にする事です。
ですから〇+〇=10の計算ができない子は、
さくらんぼ計算は難しいものになります。
まずは〇+〇=10の練習問題を頑張る必要があります。
それでは実際に7+8でやってみましょう。
足される数7は
あといくつ足せば10になるかを考えます。
あと3を足せばいいわけです。
次に足す数8から3を分けると、残りは5になります。
つまり8は(3と5)に分解されます。
8の下に二股の線を書き、
その線の下に3と5と分解した数字を書きます。
分解された3は7に足されて10となり、
それに分解された5を足して、
合計は15となります。
15+8のような場合でも、
15が20になるようにすればいいのです。
15+5=20、20+3=23という事になります。
繰り下がりのある引き算の場合
引き算の場合もポイントは
引かれる数字を10にするという点では同じです。
引いて10になるようにするのです。
この場合も〇-〇=10という計算が出来ないと難しい事になります。
まずは〇-〇=10の練習をする必要があるかもしれません。
では13-7を例に考えましょう。
13はいくつ引くと10になるかを考えます。
3を引くと10になります。
次に引く数7から3を分けると、
残りは4になります。
つまり7は(3と4)に分解されます。
7の下に二股の線を引き、
その下に3と4と分解した数字を書きます。
分解された3を13から引いて10となり、
さらに分解された4を引くと
合計6ということになります。
13-3=10、10-4=6ということになります。
さくらんぼ計算、これって何かメリットあるの?
親の世代からすると、
何でわざわざ面倒くさい方法を使って計算させるのだろうと考える人も多いようです。
とは言え、さくらんぼ計算を覚えさせることのメリットもあります。
世の中で使う数字は10進数で考えるようになっています。
1、10、100、1000、10000というように、
10のかたまりになると1ケタ上がります。
さくらんぼ計算は
10のかたまりを作る練習となるのです。
又、数の世界というものは
足し算がベースとなっています。
引き算より足し算の方が
誰でも得意なのではないでしょうか。
8-3の場合で言えば、
3にいくつ足すと8になるか
と考える方法で、補数というものです。
これは3に5を足せば8という事ですから、
8-3=5になります。
さくらんぼ計算は、
補数という考え方が土台となっているとも言えるでしょう。
足し算を土台にして考える
と計算ミスが少なくなります。
なので欧米等のお店では損をしないように、
この補数の考え方でおつりを出しているようです。
又、さくらんぼ計算の数を分解するという考え方は、
暗算では難しい掛け算にも応用出来るようになります。
まとめ
さくらんぼ計算とは、
2ケタの繰り上がりや繰り下がりのある
足し算や引き算を解く方法です。
足し算も引き算も、
足される数や引かれる数をまず10にする事がポイントです。
繰り上がりのある足し算の場合、
例えば7+8なら、
まず8を3と5に分解して、
7に3を足して10にします。
さらに10に5を足して15という答えを導き出します。
繰り下がりのある引き算の場合、
例えば13-7なら、
まず7を3と4に分解して、
13から3を引いて10にします。
さらに10から4を引いて6という答えを導き出します。
さくらんぼ計算は10進数のベースとなる
10のかたまりを作る練習になります。
又、補数という考え方が身に付く訓練ともなります。