読書感想文というとまっ先に思い浮かぶのが
小・中学校のころの宿題でしょう。
学生の頃の感想文は、
本を読んで自分が感じたことを記したものでした。
しかし、会社員・社会人に求められる感想文では違います。
本の内容を考察し、
自分の業務に生かす方策を論述することが求められます。
著者の意見を自分の意見を明確に分けて書く必要がありあます。
また、適切な意味の言葉を用いて、
明確な表現で文章を綴らなければなりません。
他にも気を付けたい社会人の感想文について説明していきます。
読書感想文の書き方。先ずは題名の付け方
題名は本のタイトルに相当する部分です。
あなたが本を購入するときに見るポイントが題目であるように、
あなたの感想文を評価する人がまず見るところが題名です。
読み手の心を掴む題名は主に次の2つがあります。
〇本の題名と自分が主張することを組み合わせる
例:○○(本の題名)から導かれる△△(主張)について
〇本の題名とキラーワード
例:○○(本の題名)における主張と△△(キラーワード)
キラーワードには、社訓、社是、行動指針、
上位のビジネスプランなどからピックアップします。
学生のときによく用いた
「○○を読んで」みたいなものは止めましょう。
重要なのは、題名からあなたの主張が始まっている
という意識をもつことです。
読書感想文は、書き出しに社会人らしさを出そう
題名に続いて読者が目にするのが書き出しの部分です。
序文に相当する部分です。
ここでは
〇本を選んだ理由・背景
〇自分が主張したいことの概要
を書きます。
本を選んだ理由の中では、
会社やあなたが所属する部署の置かれている状態と交えて書きます。
本が指定されていた場合は、
その本が選ばれた理由を考察すればいでしょう。
会社や所属部署の状態とより良くしたいポイントを示すことで、
次に続くあなたが主張したいことにスムーズにつながっていきます。
あなたの感想文の概要を先頭に持ってくる、といった感じです。
読書感想文の書き方。社会人なら押さえておきたい全体構成
一般的に文章の構成というと
「起承転結」を思い浮かべるかと思います。
これでもよい場合もありますが、
社会人として会社に提出するものなら
「序論結」のスタイルがよいでしょう。
そして先にものべましたが、序≒結とします。
その理由は、あなたの書いた感想文を評価する人は、
あなたより上役の人です。
つまり、忙しい人たちなのです。
そのような人が書面に求めることは、
すぐにあなたの主張・考えに辿り着けることです。
ですから、序章であなたの主張を示し、
論章で主張の細部の説明や根拠となることを示します。
社会人ですから根拠となる事・物は
客観的な事実のピックアップが好ましいです。
また対象の本以外からの引用もできますが、
あまり多くを占めないよう、
程度には気を付けましょう。
最後の結言では序章で示したあなたの主張を再度示します。
構成を押さえるのと合わせて、
語尾のスタイルにも気を付けましょう。
自分の意見を示すのですから、
「~です、~ます、~と思う」より
「~だ、~である、~と考える」の方が適しています。
もちろん、語尾の種類は統一します。
まとめ
どんな文章でも共通しているのが、
「もう一度読み返す」ことです。
表現のぶれ、誤字・脱字、語句の誤用は、
書いている時にはなかなか気づきません。
引用を含む文章では、
「これは本当に筆者が言っていたのか?」、
「自分の意見との関係は明確か?」
という目でも読み返しましょう。
語句のチェックにはワードなどの
校正機能が便利ですので活用しましょう。
提出前の確認は、
できれば他の人に読んでもらうのがよいのですが、
自分だけでチェックしなければならないのなら、
数回読み返して、念入りに行いましょう。