コーヒー好きの人にとっては、
まず朝に一杯のコーヒーを飲むことから
一日が始まるのではないでしょうか。
ゆっくり自宅でくつろぐ時にも
コーヒーは欠かせないものかもしれません。
そのコーヒー、自宅でコーヒーの果実を収穫して、
自宅で焙煎したコーヒーを飲みたい
と思ったことはありませんか?
しかも室内でコーヒーの木を育てることが
出来たら嬉しいですよね。
実はコーヒーの木は、
日当たりが良ければ室内でも十分育てることが出来ますし、
自家焙煎のコーヒーを楽しむことが出来るのです。
しかもコーヒーの木はつやつやした美しい緑の葉が特徴で、
観葉植物としても楽しめます。
コーヒーの木の育て方について解説します。
コーヒーの木ってどんな木?
コーヒーの木はエチオピアが原産の常緑樹です。
成長すると赤い果実がなり、
その果実に入っている種子が、
いわゆるコーヒー豆なのです。
コーヒーの原料として使われている木の約8割はアラビカ種です。
育て方もとても難しいという木ではありません。
苗木から育てて3年から5年で赤い実をつけます。
赤い実を付ける前には、初夏あたりに白い小さな花が咲き、
ジャスミンに似たとてもいい香りがただよいます。
ただその花は2日から3日しか咲いてないので、
その香りを楽しめるのは自宅(室内)で
栽培している人ならではの特権かもしれません。
室内でのコーヒーの木の育て方
植え付け・鉢選び
苗木は鉢1つに対して1本植えます。
何本も苗木を一緒に植えてしまうと、
あとでぎゅうぎゅうになって、よく育ちません。
最初は3号鉢から始め、
1年ごとに鉢を一回り大きくしていくのが理想です。
3年から5年で、
小さな苗だったものが約1メートルにもなります。
室内での置き場所
コーヒーの木は日光を好みますが、
直射日光に当たったり、真夏の強い日差しは苦手です。
直射日光にあてると葉焼けを起こし、
枯れる原因にもなってしまいます。
窓辺でカーテン越しの日光に当てるとよいでしょう。
冬になったら、コーヒーの木は寒さが苦手なので、
冷気が来る窓辺ではなく、
窓から少し距離のある場所に移動します。
ですが昼間は日が差している窓辺で
日光浴させることも大事です。
暑い国の植物ですから、
部屋の温度も10度を下回らないように
注意する必要があります。
暖房をつけたりして工夫してみましょう。
水やりと肥料
観葉植物を枯らせる一番の原因は、
水を多く与えすぎることです。
春から秋にかけては土の表面が乾いたら
水をたっぷり与えますが、
冬は週に1回程で大丈夫です。
肥料は春から秋にかけて定期的に与えましょう。
コーヒーの実の収穫
コーヒーの木が成長し、
3年から5年たつと初夏ころに白い花が咲きます。
花が咲いたら実がなる、と喜んでしまいそうですが、
実は受粉させないと実がならないのです。
室内には受粉させてくれる蜂などいるわけがないので、
人間が細い筆などで花のおしべとめしべを触って
受粉させます。
前述のようにその白い花は2日程で散ってしまいますので、
その間に大切な受粉作業をしなければなりません。
その受粉が成功すれば、
半年から9ヶ月くらい後に緑の小さな果実をつけます。
その実は冬から早春にかけて色づいて行き、
4月ころにはすっかり赤くなるので
収穫の時が来たということになります。
収穫した実の中から種子(実1つに2粒入っています)を取り出し、
水で洗って、1週間から10日ほど天日干しをします。
乾燥させたコーヒー豆は長期に保存が可能で、
密閉容器に入れて冷暗所に置いておきましょう。
自家焙煎
乾燥させたコーヒー豆は、
フライパンで簡単に焙煎することが出来ます。
弱火にして、木べらでよく攪拌しながら
12分から13分ほど炒ります。
焙煎後、豆をザルに移して風を送って冷却します。
焙煎した豆はコーヒーミルか、
なければフードプロセッサーで挽いて、完成です。
自宅で収穫したコーヒーを味わうことが出来ます。
コーヒーの木の室内での育て方【まとめ】
日当たりの良い部屋であることが条件ですが、
室内でコーヒーの木を育てるのは、
それ程難しいことではありません。
カーテン越しの日光を十分に当ててやり、
冬場は寒さの管理に注意を払います。
水やりも水のあげ過ぎに注意し、
肥料もしっかり与えるなど、
適切に管理するようにすれば、
3年から5年で、白い花が咲きます。
受粉がうまく行けば、
赤い実がなり収穫することが出来ます。
実の中にある種子がコーヒー豆で、
取り出したら天日干しで乾燥し、
フライパンで焙煎します。
自家製のコーヒー豆は格別においしく感じることでしょう。