ニキビ、しわ、たるみ…
肌トラブルって人それぞれですよね。
でもこの肌トラブル、
だいたいは「乾燥」が原因ってご存じでしたか?
そして乾燥は肌の水分や
油分不足によって生じるのです。
「油分」と聞くとテカリやべたつきなどの
マイナスなイメージと結びつけてしまう方も多いのでは?
でも実は油分も肌にとって必要なものなのです。
今回は肌にとっての
- 油分の役割
- 油分を増やす方法
- 油分を維持する方法
この3点をお伝えしていきますね。
肌の油分の役割
まず、人間の顔の皮膚は皮脂膜(ひしまく)という
水と油が混ざった「天然のうるおいの膜」で覆われています。
水と油、つまり水分と油分のことですね。
そして油分は皮脂腺から分泌される皮脂でできています。
では油分の役割を確認しましょう。
異物侵入をふせぐ
肌に皮脂の膜を張ることでチリやほこりといった異物の
皮膚への侵入をふせいでくれます。
異物が肌に入ってしまったら、
かゆみや湿疹、炎症が起きます。
かゆさのあまり、爪でひっかいているうちに
傷になってしまうことも…
そんな事態をさけるためにも油分は必要なのですね。
水分の蒸発をふせぐ
さきほどおはなしした皮脂膜が
肌内部からの水分の蒸発を防いでくれます。
肌内部が乾燥してしまったら、
しみやしわ、乾燥ニキビの原因になります。
しわやしみの増加は
見た目年齢がぐっと更けてしまって、悲しいですよね…
エイジングケアにも油分は欠かせないようです。
今度は油分の量を増やす方法、
維持する方法をみていきましょう。
肌の油分を増やすには
皮脂腺から分泌される皮脂は年齢とともに減っていくので、
年々油分不足になってしまうのは
ある程度は仕方のないことなのです。
ただ、
「油分を増やす、油分を保つ」ことで
油分不足をふせぐことができます。
まずは皮脂の分泌量を増やし、
油分を増やす方法から確認していきましょう。
肌の温度をあげる
資生堂の研究によると(参考)、
肌の温度が4度あがると皮脂量が2倍になるそうです。
濡らしたタオルを電子レンジであたためる「ホットタオル」で
顔をあたためてみましょう。
じわ~と肌にぬくもりが広がっていくのを実感できたら
皮脂量も増えているはずですよ。
血行促進がポイントなので、
日々の半身浴やストレッチも効果的でしょう。
食事内容に気をつける
皮脂の原料となる「必須脂肪酸」が
含まれている食材を摂取しましょう。
サバやイワシ、エゴマ油が代表的です。
1日1回
お魚をとりいれた食事ができると理想的ですね。
ご飯の量を減らして
和食中心の食事内容にできるとなお良しです。
肌の皮脂量が増え、
肌に自然なうるおいが感じられるはずですよ。
肌の油分を維持するには
乳液を使う
乳液には油分が10~30%含まれている製品が多いです。
皮脂のうるおい成分、膜の代わりとなる働きが期待できます。
しみやしわを防ぐために美容液を塗るまえに、
乳液をとりいれることを忘れないでくださいね。
不足してしまった皮脂の代わりに乳液が膜を張り、
油分を保つことで肌内部の水分の蒸発を防いでくれますよ。
洗顔・クレンジングを見直す
ベタつきや毛穴よごれ、
ファンデーションなど化粧品によるよごれを
しっかり落としてくれる洗顔料やクレンジング剤。
さっぱりとした洗いあがりは魅力的ですが、
必要な皮脂まで落としてしまうことも。
肌をこすりすぎず、汚れだけを吸着させられるような
優しい洗い方が理想的です。
ふわふわの泡洗顔なら必要な油分を残して
汚れだけを洗い落としてくれることでしょう。
油分を味方につけてお肌の悩みを減らそう
嫌われ者のイメージが強い皮脂ですが
「異物侵入の防止、水分蒸発の防止」と
肌にとって重要な役割をしてくれていることがわかりました。
身体をあたため、食生活を見直すことで
皮脂量=油分を増やし、
乳液を使い、洗顔を見直すことで
油分を保つ方法も確認できました。
水分だけでなく油分にも目を向けることが
お肌の悩みを改善するヒントになりますように。