スキンケアからヘアケアなどの化粧品から、
薬、サプリメントなど、
多くの商品に使われている万能成分「ベタイン」。
ベタインには保湿効果、
帯電防止機能、
脂肪減少などさまざまな効果が期待できます。
ベタインは
タコやエビの海産物や野菜などから摂取できる、
意外と身近な成分でもあります。
そんなベタインについて詳しく解説していきます。
ベタインとは
ベタインは植物や水産物から抽出した成分です。
ベタインはおもに
- 化粧品
- 薬品
- サプリメント
などの用途に使用されています。
とくに化粧品が多く、
ベタインの保湿効果が化粧品に役立っています。
ベタインのおもな効果は
- 保湿による美容効果
- 低刺激性の洗浄力によるヘアケア
- 脂肪分解による肝機能の改善
- 筋肉増大と脂肪減少効果
- 胃酸分泌促進による消化の向上
- 一酸化窒素増加により血流を改善
などさまざまな用途で使用されています。
化粧品としてのベタイン
化粧品としてのベタインは主に
- スキンケア
- ヘアケア
- エイジングケア
の３種類で使用されています。
化粧品の種類を挙げると
- 化粧水
- 乳液
- 保湿クリーム
- 洗顔料
- クレンジングフォーム
- ミスト
- フェイスマスク
- ハンドクリーム
- 日焼け止め
- 化粧下地などベースメイク
- シャンプー
- トリートメント
- ヘアミスト
など多くの化粧品に使用されています。
化粧品におけるベタインの効果
ベタインの保湿効果
ベタインは高い保湿効果があります。
肌触りがよく浸透性に優れており、
肌に優しい成分ですので、
スキンケアやヘアケアに最適です。
ベタイン単体でつかわれるより、
グリセリンなどの他の保湿成分と
組み合わせることで、より効果を発揮します。
ベタインは
保湿効果と吸湿性があるので、
乾燥肌対策に最適です。
敏感肌など肌トラブルの人向けの
スキンケア・ヘアケア商品には、
ベタインが多く用いられています。
保湿効果から
エイジングケアにも使用されています。
乾燥肌が引き起こすシワやシミにも
効果が期待されている成分です。
ベタインの帯電防止機能
ベタインには帯電防止機能があります。
そこからシャンプーやトリートメントなどの、
ヘアケア商品に用いられています。
摩擦がすくないので洗い心地がよく、
静電気がつきにくいので髪がからまらず、
サラサラな髪質になります。
ベタインは陽イオンとマイナスイオン、
両方のイオンをもつ「両性イオン界面活性剤」です。
両性イオン界面活性剤は
肌にマイルドな感触があり、
頭皮にやさしく刺激がすくないので、
乾燥肌や敏感肌の頭皮にも安心して使えます。
ベタインのエイジングケア
ベタインは優れた保湿成分から、
さまざまな肌悩みのケアで活躍しています。
乾燥肌の予防につかわれるため、
シミやくすみ対策にも使われています。
乾燥肌を防ぐことでお肌のターンオーバーを促し、
シミやくすみの原因であるメラニンを排出させるなど、
肌改善の効果が期待できるのです。
同じく、乾燥肌による小じわも
目立ちにくい肌へと、
改善が期待されています。
ベタインの高い保湿力が
年齢肌対策にも使用されているのです。
その他のスキンケア効果
ベタインはフェイスマスクなど
毛穴対策にも使われています。
乾燥肌が原因の目立つ毛穴対策に
ベタインの高い保湿効果が使用されています。
また乾燥肌からくるニキビ対策にも
効果が期待される成分です。
薬品としてのベタイン
ベタインは薬品として使用されています。
ベタインと他の成分と
一緒につかうことで効果が現れます。
ベタインは次の症状の薬として使用されています。
- 脂肪肝や肝硬変
- 消化不良
- 動脈硬化
肝臓の薬としてのベタイン
ベタインには
脂肪の排出を促進する効果があります。
そのため脂肪肝の予防に用いられているのです。
また解毒作用を促して酸化ストレスをなくし、
肝細胞障害を防止する働きがあります。
胃の薬としてのベタイン
ベタインは胃酸の分泌を助けますので
消化不良の改善に役立ちます。
胃もたれしたときにベタインの薬を飲むと、
30分くらいで効果がみられるようです。
動脈硬化の薬としてのベタイン
ベタインは動脈硬化の原因になる
ホモシステインを減少させる効果があります。
ホモシステインとは活性酸素を増加させ、
細胞を酸化させる物質です。
ベタインはメチオニンの代謝を促し
ホモシステインを減少させて、
動脈硬化を予防します。
サプリメントとしてのベタイン
ベタインはおもに筋肉増大サプリメントに使われています。
ベタインは筋力の増加にくわえて筋肉量も増加させ、
筋肉を肥大化させて太い筋肉を作ります。
ベタイン配合のサプリを飲みトレーニングすることで、
アナボリックホルモンの分泌が多くなり筋肥大が早くなります。
またベタインは、肝臓の薬でも紹介したように
脂肪を減少させる効果もあるので、
無駄な体脂肪を燃焼させることができるのです。
ベタインが含まれている食品
ベタインを多く含む食べ物は主に海産物と野菜です。
ベタインは
タコやイカなどの軟体動物、
エビやカニなどの甲殻類、
貝類からも接種できます。
また
ビート、
ほうれん草、
きのこなど
野菜から摂取できます。
ちなみにベタインの名前は、
ビートから由来しています。
まとめ
ベタインは優れた保湿効果から、
多くのスキンケア化粧品に、
また帯電防止機能から、
ヘアケア商品に採用されている成分です。
ベタインは乾燥肌に有効な成分なので、
エイジングケア化粧品にも使われています。
このようにベタインはさまざまな化粧品に
採用されている有能な成分なのです。
化粧品を選ぶ際には
ベタイン配合の商品を選んでみてはいかがでしょうか。
