これからの季節、アウトドアなどで
山や森林に行く機会が増えますね。
自然の中で過ごすのはとても気持ちの良いものです。
しかし、自然の中には危険もいっぱいです。
私たち人にとって危険なものは沢山
ありますが、その代表的なものがスズメバチ。
スズメバチに刺されることによって
激しい痛みと腫れ、などが起こります。
とりわけ怖いのが
アナフィラキシーショック。
よく耳にしますね。
2回目刺されると死ぬという話も
よく耳にします。
果たしてどんなものなのでしょうか?
具体的な症状についてはあまり
聞くことは無いかもしれません。
ですが、確実に死ぬという訳でも無く
かと言って決して甘く見て良い
ものではありません。
スズメバチに刺されたらどんな症状が出る?
主に以下の症状が出ます。
- 腫れと激痛
- 呼吸がしにくい
- じんましん
- 血圧の低下
- 冷や汗
- めまい
- 失神
- 頭痛
- 寒気
1度刺されると体内に抗体ができ、
2度目に刺された時、体が毒素を追い出すために働きます。
この時、免疫機能が頑張り過ぎて、
過剰な撃退をしてしまうため
自らの細胞まで傷つけてしまいます。
それで、心身に様々な症状を
引き起こしてしまうという訳です。
また、例えアナフィラキシーにまで至らないとしても、
頭部や首などを刺されると
倦怠感、発熱、嘔吐などの症状を引き起こします。
これほどまでに強い症状が現れるのはなぜでしょうか?
それは毒の中に強い成分が
いくつも含まれているせいです。
・「ヒスタミン」「セロトニン」など
→痛みや痒みの原因となる成分で
セロトニンがヒスタミンの効果を上げて
痛みを倍増させます。
・「ハチ毒キニン」「メリチン」など
→痛み、血圧低下、白血球の破壊を
引き起こします。
・「ホスホリパーゼ」
→白血球の破壊、アレルギー症状を
引き起こしたり、組織の破壊します。
これらのうち、1つを取ってもどれも、
危険なものばかりですね。
正確な名称を一つ一つ覚えておく必要は
ありませんが危機感を忘れないために
頭の片すみに置いていて下さい。
また、他の人にスズメバチの危険を
伝えるときに、こうした具体的な情報を
持っているなら、その危険性について
正しく理解してもらうことができるでしょう。
スズメバチに刺されたときの対処法について
離れる
再度、襲ってくる可能性と
刺したとき警報フェロモン効果のある毒液を
撒き散らすので仲間がそれに呼び寄せられて
襲ってくる危険があります。
20メートルくらい追ってくる場合が
あるので30メートルかそれ以上
離れないといけません。
あるいは、人の多いところまでは襲って
こないので近くに人の集まる場所があるなら
そこまで避難すると安心です。
針を抜く
もし、針が残っている場合、
針を抜かなければいけませんが、
この時、指でつまむようにして
抜かないようにして下さい。
毒針には袋のようなものが付いていて、
つまむと毒を押し出してしまい
体内に回りやすくなってしまいます。
ピンセットがベストですがない場合、
ガムテープなどの接着面を軽く当てるか
カードのような物で払うようにして下さい。
決して直接触ってはいけません。
水で洗う
スズメバチの毒は水に溶けると
言われています。流水で揉むようにして
毒と血液を出して下さい。
口で吸い出すのはNGです。
毒針が歯茎に当たることなどがあり、
非常に危険です。
薬を塗る
市販の虫さされに効く薬を塗って下さい。
「ステロイド」が炎症やアレルギーを
「ヒスタミン」が痒みを抑えてくれます。
ステロイド軟膏でも大丈夫です。
薬を塗った後、患部を冷やすと
痛みが和らぐことがあるので
こちらも試して下さい。
病院へ
これらは、あくまで応急処置。
大丈夫そうに感じても念の為、
ちゃんと病院で見てもらいましょう。
大人の場合は皮膚科を子供は
小児科を受診します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
改めてスズメバチの恐さを感じ、
しっかり対処しなければと思われた
かもしれません。
ただ、知識が入ったからといって
それが実際、自分や身の周りで起きた時に、
すぐに行動できるとは限りません。
パニックになってしまい、
何をしたら良いか分からなくなって
しまうかもしれません。
防災訓練をするような気持ちで
時々、頭の中でシュミレーション
するようにしてみて下さい。
実際に直面した時も冷静に対応できる
ようにしておくことが大切です。
自身や身近な人の命と健康を守るため
しっかり備えておきましょう。