ふと市街地にお出かけしていると、
献血のお知らせや呼びかけを行っているところに
遭遇することってありません?
そんな時、『協力しようかな…』なんて立ち止まる
優しい方は意外と多いのではないでしょうか。
一方で、ふとこう考えてしまう方も多いはず。
『あれ…自分、献血していいのかな…?』
一般的にタトゥーを入れていたり
直近に特定の薬を服用された方は献血できないことは
広く認知されていますよね。
ですが、それに加えて
- 一定期間内に予防接種を受けられた方
- 半年以内にピアスを開けた方
- 海外から帰国して1ヶ月以内の方
- 3日以内に歯科治療を受けられた方
これらに該当する方も献血対象外なことは
実はあまり知られていないんですよね。
ここから先は献血に前向きなあなたに向けて、
献血のためのより詳細な条件について述べていきますね!
献血が出来ない条件
一定期間内に予防接種を受けられた方
日本赤十字社によると、
献血可能になるまでのクールタイムは
受けた予防接種によって異なるとのこと。
代表的なものを挙げると、
- 【1年間禁止】狂犬病
- 【6週間禁止】コロナウイルス(アストラゼネカ製)
- 【4週間禁止】おたふく風邪、風疹
- 【2週間禁止】B型肝炎
- 【1週間禁止】インフルエンザ、日本脳炎、コレラ
- 【2日間禁止】コロナウイルス(ファイザー製、モデルナ製)
また、これらのワクチンに対し
アナフィラキシーショックなどの症状を起こしていた場合
1年間は献血が制限されることになります。
半年以内にピアスを開けた方
医療機関で開けたか否かにかかわらず、
専用器具を使用してピアスを開けていた場合は、
約1ヶ月間のクールタイムが必要です。
器具を用いずに針やピンで開けていた場合は、
半年間のクールタイムを設けなければいけません。
その他口や鼻などの粘膜を通してピアスを開けている場合、
献血そのものが難しくなってしまいます。
海外から帰国して一ヶ月以内の方
旅行、留学などに関わらず、
現地の感染症を持ち込んだ可能性を考慮して、
帰国後1ヶ月間は献血を行うことができません。
またアフリカ、中南米などで現地由来の感染症を患った経験がある方や、
マラリアやシャーガス病発生地域に訪れた方などにも、
その場所や病気ごとに献血の可否や制限などが設けられています。
3日以内に歯科治療を受けた方
歯石除去を含めて、
出血を伴う歯科治療を受けた方は、
原則3日間献血を行うことができません。
とはいえ出血ゼロの歯科治療って
実際あまり多くはないパターンですよね。
知らず知らずのうちに出血していた可能性も含めて、
歯医者さんに通った後は必ず3日間開けると決めたほうが、
その後の対応も含めて楽かもしれません。
一応その理由としては、
治療により口腔内の細菌が傷口から侵入し、
血液内に入り込む可能性を考慮してのことだそうです。
その他やってしまいがちな行為
花粉症の薬
春が近づくとお鼻がムズムズ…。
そんな時、花粉症の薬を飲んでしまう方も多いはず。
ですが、花粉症の薬も実は規制の対象なんです!
薬の成分次第で献血が可能になるか定められているため、
今あなたが服用している薬が献血に影響が出るか、
事前に問い合わせてから判断してください。
ちなみに薬を服用していない場合でも、
症状が酷い場合は献血を控えなければならないことも、
頭の片隅に置いといてくださいね!
事前の食事事情
献血前は必ず食事を摂ってから参加しましょう。
空腹時での献血は体調不良を誘発しやすくなりますので!
かくいう私も空腹のまま献血を行い、
結果ベッドの上でしばらく貧血の症状に苦しんだことがございます。
善意で参加したはずの献血で、
むしろ看護婦さんたちに迷惑をかけてしまうなんて、
目も当てられない事態だと思いません?
またヨーグルトやチーズといった乳製品、
揚げ物などのオイリーな食事は、
血液の成分に誤差や悪影響を及ぼす可能性があることも、
留意しておいてくださいね。
まとめ
これらをざっくりとまとめると、
- 事前に薬を含む医療行為を行わないこと
- ヘルシーな食事を摂って献血に協力すること
つまり血液に外部成分や脂質を含ませないよう、
可能な限りナチュラルな状態で、
献血に臨むことが大事だということなんですね!
そう考えると自分が協力可能か否か、
少しは判別しやすくなるのではないでしょうか?
以上のことを意識して献血へのご参加をぜひお願い致します!
あなたのご協力で一人でも多くの命を救えます!!