キャットタワーは猫の運動不足解消に必要なものです。
猫は上り下り運動を繰り返すことで肥満を防止し、
部屋にいるストレスを解消します。
キャットタワーは猫の行動範囲を広くしてくれるよい道具です。
しかし中にはキャットタワーを設置しても全然遊ばない猫もいます。
猫がキャットタワーで遊ばないのをみると、
なにか問題があるのかと心配になるでしょう。
猫がキャットタワーで遊ばないのには、いくつか原因があります。
- 場所がふさわしくない
- 高さが足りない
- 警戒している
- 素材が苦手
- 必要としていない
- 年齢
- 病気
- 慣れていない
猫がキャットタワーで遊ばない原因と対策について解説していきます。
猫がキャットタワーで遊ばない原因と対策
場所がふさわしくない
猫にとって置いてある場所が
ふさわしくないと登ってくれません。
猫が眺望のよいところを好むのは、
狩りをする本能があるからです。
あまり人のいない部屋や閉鎖的な場所におくと、
見晴らしが良くないので猫は登ろうとしません。
高さが足りない
高さが低いと猫は登るに値しないと判断します。
猫は周囲を見渡せる高さの場所を望むからです。
150センチから180センチの高さがあれば猫は登るでしょう。
警戒している
猫は野生の本能から未知のものに対して、
強い警戒心を持ちます。
たとえば新しい家具が入ると、近づこうとしません。
同じように、新しく部屋に入ったキャットタワーにも警戒心を持ちます。
新しいキャットタワーに近寄らないのは、
未知のものに警戒しているからかもしれません。
素材が苦手
猫がキャットタワーによりつかないのは、
素材が受け付けない場合があります。
木の固い素材を好む猫にとっては、
布生地の素材に不快感を感じることもあるのです。
また猫は素材のニオイに反応してしまうこともあります。
とくに安くてよく使われているMDF素材は、
接着剤のニオイに反応する猫もいます。
年齢
猫はシニアになるとキャットタワーを登りたがらなくなります。
高い段差が怖くなり、登ろうとしません。
登らなくなると運動がおっくうになって、
ますますキャットタワーに登れなくなります。
7歳以上の猫で登らなくなったら、段差が高い可能性があります。
病気
いままで登っていたのに登らなくなった場合は、
病気や怪我を負っている可能性があります。
キャットタワーで遊ばなくなったら体の不調かもしれません。
念のため一度受診させてみると良いでしょう。
必要としていない
猫の中には最初からキャットタワーに登らない猫もいます。
とくに飼い猫として育っていくうちに野生の本能がなくなり、
キャットタワーにのぼらなくなります。。
しかし運動不足解消のために
キャットタワーに登らせるようにしなければなりません。
猫がキャットタワーで遊ぶようになるには
猫がキャットタワーで遊ぶようになるには、
猫の特性を知り遊べるように工夫してみましょう。
置き場所を変えてみる
キャットタワーの最適な場所はリビングの窓際です。
外の景色がみえて部屋を一望できるような、
視界の広い場所がベストです。
猫は高いところに登って外の景色を眺めながら退屈しのぎをし、
さらに部屋を眺めながら飼い主の動きを眺められます。
猫にとって視界のよい場所はベストポジションなのです。
人間の都合の良いところに置いても遊びません。
猫の好む場所に移動するようにしましょう。
慣れるまで様子をみる
初めてキャットタワーを買った場合、
または買い替えた場合は、慣れていないため登らないことがあります。
猫は新しいものに馴染むまで、2週間ほどかかります。
慣れるまでしばらく放置してみて様子をみましょう。
猫にふさわしいキャットタワーを選ぶ
猫によって好みの素材があります。
好みの素材はよく寝る場所でわかります。
布団やフェルトなど柔らかい生地で寝るのが好きか、
家具や本棚のような固い素材で寝るのが好きか、
普段から観察しておきましょう。
またシニア猫の場合は、
段差の低いシニア用のキャットタワーに交換してみましょう。
シニア猫の場合、150センチ以下の低いタワーでもかまいません。
登るようしつける
全然キャットタワーに登らない猫は、
登らせるようにしつけましょう。
キャットタワーを登らせないと、
猫は運動不足になり肥満になるおそれがあるからです。
肥満になると糖尿や関節炎、
心臓病など命にかかわる病気のリスクがあります。
あそびたがらなくても、
キャットタワーで運動させるようにしましょう。
キャットタワーに登らせるには、
おやつをつかって誘うのが効果的です。
はじめは低いところに置き、
だんだんと高いところへ置くようにします。
それをつづけていくと、
高いところまで登る習慣がつくようになります。
またお気に入りのおもちゃや、
またたびを置くのも有効です。
まとめ
猫がキャットタワーで遊ばないのには、
キャットタワーの問題や猫の問題があります。
キャットタワーで遊ばせるには、
猫の特性を知ることが大切です。
またキャットタワーで遊ばなくなった場合は、
猫の状態を知っておく必要があります。
キャットタワーは猫の大事な運動道具です。
猫がキャットタワーで遊べるように工夫しましょう。