草むらの中に消え入りそうな声で鳴いている子猫。
見つけてしまったら、そのままにはしておけませんね。
親猫に置いてけぼりになったのか、
誰かが捨てて行ったのか、
そういった子猫に遭遇して、
どうしようと思った人は結構多いのではないでしょうか。
確実に捨て猫だと分かったなら、
まずは動物病院へ連れて行きましょう。
もしすぐに病院へ行けない時には、
家に連れて帰って子猫を温めてあげる事が大事です。
子猫を拾ってしまった時に、
まず何をしたら良いのかを解説します。
本当にその子猫が捨て猫なのかを確認!
たとえ野良猫だったとしても、
親猫が育てている事があります。
捨て猫かな?と思ったとしても、
まずは近くに親猫がいないかどうかを確認しましょう。
人間がいると
親猫はどこかに潜んでしまっている事があるので、
少し離れた所からしばらく観察します。
ずっと親猫が出てこないようなら
一人ぼっちの子猫だという事が分かります。
小さな段ボール箱等に入れて置いてあった場合は、
間違いなく捨て猫だと判断できると思いますが、
そうでない時は慎重に判断する必要があります。
たまたま迷って歩いていて、
実はどこかで飼っているという事もあるからです。
首輪は付いていないか、
毛並みがきれいかどうかで判断が付くと思います。
もしどこかで飼っている子猫なのに、
連れて帰ってしまうと窃盗罪になってしまいます。
近くに住んでいる人に聞いてみたり、
交番に届け出が出てないか
聞いてみるのもいいかもしれません。
子猫を拾ったけど、すぐに動物病院へ行けない時は?
子猫を拾ったのが夜遅くだったり、
近くに夜間もやっている動物病院がなかったなら、
少しの間自宅で看てあげなければなりません。
まずやるべきことは、子猫の保温です。
子猫は体温の調節がまだできないので、
寒さにはとても弱いのです。
子猫は30℃くらいの温度が適温だと言われています。
箱の中にバスタオルや毛布のようなものを敷いてやり、
子猫のそばに布でくるんだ湯たんぽやカイロを置きます。
そしてさらに箱の上から毛布をかけてあげて、
箱の中の温度が30℃位に保てるようにしてあげます。
そばに柔らかいぬいぐるみを置いてあげても
いいかもしれません。
病院へ連れて行くまでは、
なるべく触ったりなでたりしないようにします。
ノミやダニもいる筈ですし、
感染症にかかっていることもあるので、
病院で検査を済ますまでは気を付けなければなりません。
もし子猫に触れる必要がある時には、
ビニールの手袋をしておいた方が安全です。
また、生後何日の子猫かははっきり分からないですから、
食事を与えるのは控えた方がいいでしょう。
お腹を空かせていると思っても、
病院で何を食べさせるべきかを
聞いてからにした方が安心です。
そのためにもできるだけ早く
病院へ連れて行く必要があります。
子猫を動物病院へ連れて行く!
いざ病院へ連れて行く時、
ペットのキャリーバックを持っていない
という事もありますね。
そういう場合は子猫が逃げないように、
ボストンバッグのようなものに入れてあげましょう。
バッグの中に柔らかいタオル等を敷いてあげましょう。
通気が悪いと子猫の具合が悪くなるので、
バッグのチャックを少し開けて、
それでも心配ならバッグに穴を開けても
いいかもしれません。
動物病院では、
- 子猫の年齢
- 女の子か男の子か
- 健康状態
- 体重
等を調べてくれます。
そしてノミやダニの駆除、
今後病気に感染しないための予防処置等をしてくれます。
色々してくれて今後のアドバイスも聞けるので、
とても安心です。
ですがある程度の費用がかかるという事も、
覚悟しておいた方がいいでしょう。
ではどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
動物病院は人間の病院と違って、
料金が一律に決まっているという訳ではありません。
動物病院によって違いますが、
- 初診料:3,000円
- 健康診断:5,000~10,000円
- ノミやダニの駆除:3,000円
- 予防接種:5,000円
これくらいの費用がかかります。
また、子猫の健康状態が悪く色々な検査が必要になると、
さらに費用がかかりますし、
最悪入院が必要となると
高額の費用がかかると思ってもいいでしょう。
ですがせっかく出会った子猫、
できる限りのことをして保護してあげたいものです。
そして例え保護しても、
自分の家では今後飼えない事情がある時には、
里親を探す必要もあります。
友人や近所の人に聞いてみたり、
里親を探してくれるボランティア団体に
相談してみるのもいいでしょう。
子猫を拾ったらまず何をする【まとめ】
一人ぼっちで鳴いている子猫を拾ったら、
まずは近くに親猫がいないか確認しましょう。
また、どこかで飼っている子猫かもしれない時には、
交番や近所の人に確認する必要があります。
確実に捨てられた子猫だったら、
まずは動物病院へ連れて行かなければなりません。
色々な検査や処置をしてもらえますが、
ある程度費用がかかることも念頭にいれておきましょう。
もしすぐに動物病院へ行けないのなら、
まずは子猫の保温が大事です。
子猫は30℃が適温なので、
カイロや湯たんぽ等で工夫して暖かくしてあげましょう。