リニア中央新幹線は、
一部開通まで10年を切った今でも
問題は山積みなようで
たびたびニュースでも目にする機会が多くなってきました。
今回は、その最高設計速度が505km/hにも達し、
高速走行が可能な超電導磁気浮上式リニアモーターカー
「超電導リニア」を利用したリニア中央新幹線の
開通予定日やルートなどについて紹介したいと思います。
リニア中央新幹線の開通予定日は?
リニア中央新幹線の開通は分割されており、
2027年には品川駅から名古屋駅間が開通します。
その10年後の2037年には
名古屋駅から新大阪駅間が開通します。
財政投融資を活用した長期借入により、
国から低金利で融資してもらうことが可能となりました。
そのため当初の全線開通予定は2045年でしたが、
最大8年の短縮が可能となりました。
品川名古屋間の着工が始まったのは、2014年です。
その区間が開通するまでに
おおよそ13年の年月を要するのには訳があります。
リニア中央新幹線は、スピードを生かすために
ほぼ直線的にルートを設計されています。
そのため直線的にルートを設計しようとすると、
どうしても静岡と長野間の
南アルプスを越えないといけません。
しかし、山を越えるとなると
持ち前のスピードが落ちてしまうため、
南アルプスを掘削するのに
約13年もの年月が必要となるのです。
リニア中央新幹線のルートは?
実はまだリニア中央新幹線のルートは、
正式には決定していない駅もあり、
まだ駅名も検討段階の駅もあります。
予定ルートは、
起点は『品川駅』から始まり、
『神奈川県相模原市駅』
『山梨県甲府市駅』
『長野県飯田市駅』
『岐阜県中津川市駅』
『名古屋駅』となり、
以降の駅は『新大阪駅』しか決まっていません。
候補は『三重県駅(未定)』
『奈良県駅(未定)』が
候補駅に上がっています。
このルートに決定する前は、
南アルプスを通る直線ルートで
「南アルプスルート」と呼ばれていました。
この他にも
「木曽谷ルート」と
「伊那谷ルート」があります。
どちらも南アルプスを避ける形で
ルートを設定されているため、
「南アルプスルート」に比べ
6〜7分の所要時間がかかってしまうため、
「南アルプスルート」に決定されました。
時間の比較
先述の駅は、ほぼ一直線に設計されており、
全線開通すれば、品川駅から新大阪駅までを
1時間7分で行くことができます。
現在、最速最新のN700系で
品川駅から新大阪駅まで行くと2時間22分かかります。
どれだけ速くなるかが一目瞭然です。
東京駅から中央特快で高尾駅まで1時間。
東京駅から成田空港まで1時間1分。
映画を1本見終わる前に
品川もしくは大阪まで行くことができます。
リニアモーターカーとは?
リニアモーターカーは、磁気浮上式鉄道といい、
磁力による反発力と吸引力を利用して車体を
浮かせて推進する鉄道のことです。
世界ではリニアモーターカーが開発されており、
上海でも速度300km/hではあるが実用化されています。
日本では、1962年(昭和37年)に東京大阪間を
1時間で結ぶことを目標に超電導による浮上に目を
つけており、様々な走行実験を行い、
最高速度603km/hに達し、世界ギネス記録に認定
されるなどの功績をあげました。。
ルートの決定など多くの調査が行われ、
遂に2014年12月に着工することができました。
まとめ
超電導に着目してから工事が始まるまで約半世紀を
要したことはとてつもなくすごいことだと思いました。
しかし、これが全線開通すれば、
移動時間の短縮に繋がり、
旅行であれば遊ぶ時間が増え、
私たちの生活が一変すると思います。
まだまだ課題も多く、開通まで先かも知れませんが、
全線開通はもうすぐそこまで来ています。