2020年7月10日に
日本とアメリカの政府で
月探査協力に関する共同宣言を発表いたしました。
この共同宣言の中には、
日本人の宇宙飛行士が、
月面に降り立つことに合意したとありました。
つまり、日本人が初めて月面に立つ日が来るという事です。
漫画の「宇宙兄弟」が現実になるかもということで、
なにかワクワクして来ませんか?
アメリカの月探査計画への参加
1969年7月20日、アメリカのアポロ11号によって、
人類は初めて月面に着陸いたしました。
それから、50年以上が過ぎました。
また、1972年12月19日帰還のアポロ17号を最後に、
人類の月面着陸は行われておりません。
けれど、アメリカは再び月面着陸を目指します。
2019年5月、アメリカのNASAは、
アルテミスと名付けた月面着陸計画の詳細を発表いたしました。
アルテミスとはギリシャ神話の月の女神にちなんだ名前です。
このアルテミス計画は、2024年までに、
月面へアメリカの宇宙飛行士を着陸させる計画で、
月の周回プラットフォーム(Gateway)、
月面探査基地、
月面探査車などが整備される計画で
世界各国も協力参加をいたします。
そして、日本も2023年に打ち上げる小型の居住棟に
日本製の電源機器などを供給する計画です。
さらに、2025年には日本とヨーロッパが共同開発する
大型居住棟が打ち上げられます。
その居住棟には、
居住環境や生命維持用の装置、電源機器などに
日本の技術と製品が提供される計画です。
そして、2029年にはトヨタ自動車と
JAXAが月面探査車の開発を目指しております。
これらのアルテミス最新計画として、
2020年7月10日の日本とアメリカの共同宣言で、
日本人の宇宙飛行士が月面に降り立つことが発表されました。
共同宣言書には、
「日本人宇宙飛行士の活動機会を可能とするための取り決めを策定する」
と明記されており、
今後は着陸時期や人数、活動内容などを
具体的に計画に盛り込んで行くことになります。
現在の計画では、アメリカの大型ロケットに日本人飛行士が乗り込み、
月の周回プラットフォーム(Gateway)に滞在して、
その後、月面に降り立つ計画です。
これを受けて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、
月に向かう飛行士の選抜を本格化する見通しです。
日本人宇宙飛行士
日本人として、最初に宇宙へ行った飛行士は1992年9月、
アメリカNASAのスペースシャトルに乗り込んだ毛利衛さんです。
その後9人の日本人宇宙飛行士が宇宙で活動をしました。
現在は7人の日本人宇宙飛行士が
宇宙航空開発機構JAXAに在籍しております。
現在はJAXAでは新しい宇宙飛行士の募集は行っていませんが、
このアルテミス計画で
さらに新たな訓練生を募集する可能性もあるかもしれませんね。
その場合は、宇宙飛行士にチャレンジしてみる事も
夢ではないかもしれません。
実はこのアルテミス計画は月面着陸して、
そこで終了ではないのです。
月を足がかりにして、宇宙をさらに探索する計画で、
火星までを視野に入れています。
月面基地には、
宇宙探査に必要な様々な機器が送り込まれます。
この月面基地は月の南極に作る計画で、
月の南極には水が豊富にあるのだそうですよ。
月面基地は「Artemis Base Camp」と名付けられています。
この基地に日本人飛行士も滞在することなるでしょう。
そして、月を足がかりに火星を目指すことになるでしょう。
特にアルテミス計画での日本の役割としては、
トヨタ自動車とJAXAが開発している月面探査車で、
この開発にはトヨタだけではなくオールジャパン、
全ての日本の先端テクノロジーと研究の成果として
開発したいとJAXAはコメントされています。
宇宙飛行士だけではなく、
技術者としても宇宙へ向けた新しい挑戦が出来ますね。
まとめ
宇宙へ目を向けることで、
様々な国や企業、技術者、研究者は
ワンチームになることが出来ますね。
宇宙探索と開発によって、
人類は新しい可能性を拓くことができるでしょう。
何かの形で私たちも宇宙に挑戦出来たらいいですね。