国内外で山火事のニュースを聞くようになりました。
なかなか消火活動が進まず、
鎮火まで時間がかかってしまうのが現状です。
そもそもなぜ、山火事は起こるのか、
その原因と予防についてまとめました。
山火事はなぜ起こるの?
山火事には大きく分けて2つのパターンに分かれます。
- 自然に出火する自然発火
- 人の手によって出火する人為的な発火
日本で起きている山火事は意外に多く、
一年間に1300件ほど発生しています。
発生しやすい時期は1月~5月
冬は空気が乾燥し強い風が吹くので
落ち葉などが積もって燃え広がりやすくなります。
春先は気候が温かくなり、
行楽や山菜取りなどで山へ出入りする人が増え
火を使う機会が増えるからです。
自然発火はなぜ起こるのか?
自然発火とは自然現象の影響で起きる火災のことです。
ここでいくつか簡単にご紹介します。
枯れ木の擦れ合いによる山火事
乾燥した枯れ木や落ち葉は水分がなくなります。
そこに風が吹くことにより乾燥した木や葉が
ぶつかりあうことにより摩擦が起きます。
摩擦が起きたことにより種火が発生し、
周りの乾燥した木や葉に燃え広がり山火事が起きます。
落雷による山火事
落ちた雷が原因で山火事が起きます。
小雨のときは木や葉が乾燥している状態なので
種火が広がりやすいです。
しかし、雨が降っている状態では種火が消えるため
火事になりにくいです。
そのほかに火山の噴火や熱波など
自然が引き起こす山火事があります。
人為的な山火事はなぜ起こるのか?
人為的な山火事とは、人が行ったことで発生する火災のこと
たき火や火入れなど、
火を使った後の不始末が原因で多く起きています。
日本での自然発火は
ごくまれだと考えられています。
そのため、山火事の原因を多く占めているのは
人為的な火災です。
その中でも、もっとも多いのが
30.4%のたき火、次に多いのが14.4%の火入れと
全体の半数近い割合をしめています。
上記の通り、人為的な理由がほとんどなのです。
山で火を使っている周辺は乾燥していて
枯れ木や葉っぱが多く、強い風が吹いていると
山火事の範囲が驚くスピードで広がっていきます。
山火事が発生した時の鎮火方法
山火事は早期に消火活動を行わないと
火の回りが早く、燃え広がる範囲が一気に広がります。
消火の仕方は
上空ではヘリコプターを活用した空中消火を行い、
地上では消防車や車が入れない場所で、
消防士がポンプを使い直接散水して消火活動を行います。
しかし、大規模な火災に発展したときはあまり効果がありません。
海外の大規模な火災が頻繁に起こる国では
ヘリコプターよりも大きな消火機という大型の飛行機を使用して
鎮火活動を行います。
最近ではドローンを使用して
延焼の可能性が残る場所を特定したりするそうです。
二次災害もあります。
- 自然豊かな樹木が失われます。
- 土を支えていた樹木がなくなり、そこに雨が降ると
土砂災害の発生リスクが上がります。 - 道路通行止めが起き孤立した集落が発生します。
人為的な山火事を起こさないために
- 火が移るような、枯れ木や落ち葉がある場所では、
たき火など火を使わない。 - 火を使っている時は
火が消えたのを確認するまでその場を離れない。 - たき火や火入れを行うときは、絶対に1人では行わない。
- たき火や火入れを行うときは、
水などすぐに消火できるものを近くに準備をする。 - 風が強い時はもちろん、乾燥していると感じた時も
火を使うのをやめる。
もしも、山火事を見つけてしまったら
個人で消火活動を行うのはとても危険なので
すぐに「119番」へ連絡し
安全な場所へ避難しましょう。
最後に
山でのキャンプなどの行楽や山菜取りなど
最後まで楽しむためには以下のことを注意しましょう。
山火事が起こる原因は人の不注意が
多くの割合をしています。
山で火を使うときは、ちょっとしたことで
大きな火災につながる可能性があります。
そのことを意識して行動することで
発生件数を少しでも抑える努力をしましょう。