右直事故と聞いて車を運転しない人は
あまりピンと来ないかもしれません。
私も普段自動車を運転しないので、
この名前を聞いて「なんのこっちゃ」という状態でした。
実は最近この手の事故の件数が多くなってきています。
右直事故(うちょくじこ)とは交差点などで
右折しようとする車と直進してきた車が衝突する事故のことです。
この「右折」と「直進」の頭文字をとったもの。
しかしこの事故は
- 車×車だけでなく
- 自転車×車、
- 自動者×バイク
の衝突事故もこれに含まれます。
また2019年5月に大津市でこの右直事故に保育園児が
巻きこまれるという痛ましい事象が発生しています。
もはや歩行者は関係ないとは言えないのです。
この記事では右直事故が起こってしまうメカニズム
とそれに対する対策についてわかるようになっています。
この事故がどんな状況でどうやって起こるのでしょうか?
右直事故が起こるシチュエーションと原因とは?
右直事故がよく起こる状況
状況は様々ありますが、
よく起こるのが『譲って・譲られて』というものです。
これは俗に『サンキュー事故』とも呼ばれています。
通常、直進する車と右折する車がいた場合、
直進する車が通行優先です。
しかし場合によっては、
直進車が一時停止して
右折車に通行を譲るということがあります。
この時譲られた右折車はそのまま右折を開始しますが、
その途中に停止している直進車の陰からやってきたバイクと
右折車が不運にも衝突してしまうという事故です。
右直事故の原因とは
これは右折車にも直進車にも共通して
『思い込み』と『スピード』に原因があります。
右折車
- 右折を始めれば、譲ってくれるかも。
- 右折する時にスピードを出しすぎていた
直進車
- 「自分が優先だから、相手が止まってくれるかも」という思い込み
- その思い込みによってスピードが出してしまう
このように譲って・譲られての関係でスムーズに動かすつもりが
思惑がかみ合わずに最悪の事態を招いているのです。
では、この事故はどうやって防げるのでしょうか。
右直事故はどう対策する?
右折車、直進車とも
「○○かもしれない」というKY(危険予知)
を持つ必要があります。
右折車
- 脇から自転車、バイクが来ないか
- 片側が複数車線ある場合、
進路を譲られても他の車線から車が来ないかどうか
直進車
- 自分が「優先」ということばかりを意識せず、
対向車が不意に曲がってこないかどうかを気にする
まとめ
今回は最近起こる右直事故について触れてきました。
車はかなり便利な乗り物であることは間違いありません。
ですが、裏では車は「動く凶器」とも呼ばれています。
実際にこのような事故が起これば、ドライバー同士だけではなく
近くを歩く歩行者にも多大な影響が出るのは言うまでもありません。
将来自動車の免許を取りたい、あるいは車の免許を
近々取るため教習所へ通おうというのであれば
KY(危険予知)能力は必ずシミュレーションはしておくべきです。
また、それ以前に「車を運転するのに免許証がいる意味」
というのも分かっていなければなりません。
それは誰でも彼でもやっていいものではなく
『あなただから運転してもいい』という信頼の証なのです。
ここ最近、教習所に行けばどんな人でも免許が貰えるという
世の中なので、この意識が低くなってしまっている人が
多くなっているように思えます。
ただ、教習所に行けば車は運転出来るのであれば、
そもそも免許証というものは必要ないですよね。
なのに、わざわざ面倒くさい事務処理、手続きを行ってまで
免許証を発行するのですから、信用されていないと出来ません。
「動く凶器」を運転するわけなのですから、
免許を取りたいというのであれば
まずは「免許証を持つ意味・価値・重み」
というものをしっかり理解をして
快適なドライビングを行ってほしいですね。