エアコンが普及してきても、
冬の暖房の主役はストーブや石油ファンヒーター
というご家庭は多いかと思います。
そしてこれらの燃料といえば灯油なのですが、
その年のシーズンで使いきれなかったり、
暖房器具をしまうときに出てくるタンクに残ったりした
灯油の処分はどうされていますか?
天ぷら油みたいに固めて捨てようなんて考えてしまいますが、
それはNGなのです。
灯油の処分 固めるのは大丈夫?
天ぷらのような揚げ物によくつかうサラダ油は
凝固剤で固めて捨てます。
この時の手順は、
フライパンなどにいらなくなった油に凝固剤を入れて、
混ぜながらコンロで加熱していきます。
一般にサラダ油に火がつく温度(引火点といいます)は
300~320度なので、
凝固剤で固めることができます。
灯油の引火点は37~65度です。
水が沸騰する温度以下で火がついてしまいます。
こんなに燃えやすい灯油を加熱することは、
とても危険な事なのです。火事の元です。
灯油を天ぷら油のように固めるのは止めましょう。
灯油の処分:ホームセンターへ持ち込む
最近はコメリとかホームセンターでも
灯油の販売を行っています。
ポイントがつくし配達もしてくれるので
利用している人も多いでしょう。
そして販売しているのだから、
残った灯油の処分もOKなのでは?と思ってしまいませんか。
でもホームセンターでは灯油の処分を
行っているところと
行っていないところがあります。
調べたところでは、
一方、ビバホームでは無料で引き取り処分してくれます。
会社・店舗によって違うようなので、
まずは電話で確認するようにしましょう。
灯油の処分:ガソリンスタンドへ持ち込む
ホームセンターの他に灯油を扱っている場所
といえばガソリンスタンドです。
こちらでの灯油の処分の受付は
「セルフ」とか「フルサービス」とかに拘わらず、
店舗によって違います。
回答灯油を捨てる場合は、
廃油処理が可能な最寄りの
サービスステーション等での処分が必要
とあり、
地域により事情が異なりますので、
ご利用いただいているお近くのサービスステーションへ
お問い合わせください
とあります。
大手の系列であるエネオスでも同様です。
そして、料金もまちまちです。
ネットで調べたところでは、
無料~500円程度まで違いがありました。
もちろん、処分する量でも違ってきます。
灯油の処分:少量ならできる方法
ポリタンク1つ分を処分するのなら、
ガソリンスタンドなどの専門の業者さんに頼む必要がありますが、
ほんの少しの灯油なら自分で処理する方法があります。
石油ファンヒーターで燃やし切る
単純な方法ですが、
残った灯油を使い切るための簡単な方法です。
ヒーターが消えるまでつけっぱなしにすることを
2~3回繰り返して、
ファンヒーターが運転できなくなるようにします。
これでヒーター内部の灯油を使い切ることができます。
新聞紙や布に染み込ませてゴミ回収にだす
石油ストーブの中の受け皿にたまっている程度の少量の灯油なら、
スポイトで吸い出した灯油をぼろきれに染み込ませて、
「燃えるゴミ」に出す方法があります。
もちろん、「少量」な場合です。
目安としては100cc以下くらいです。
新聞紙に染み込ませて「燃えるゴミ」
として出す方法もあります。
事前に、お住まいの自治体のゴミ収集の係に
確認するようにしましょう。
まとめ
残った灯油の処分方法について説明しましたが、
住んでいる地域の自治体やガソリンスタンドの体制によって、
選べる方法が代わってきます。
まずは、電話で問い合わせるとことから始めましょう。
そのなかで、一番確実なのは、
やはり「残さない」ということです。
灯油の使用量はその年の気温などに依るところが大きくて、
予測するのは難しいものです。
なので、一度にまとめ買いをせず、
天気の長期予報をみながら
必要な量を買い足していくのがよいでしょう。
あと、川や側溝に流すのは、
環境汚染になりますのでやめましょうね。