ため息で幸せがにげる理由
よく「ため息で幸せがにげる」といわれますね。
「幸せが逃げないようため息をやめましょう」
といわれるものです。
しかしその理由はよくわかっていません。
ため息をつくと幸せが逃げる理由は何なのでしょうか。
結論からいうと、
ため息をつくと幸せが逃げる根拠はありません。
ため息をついている人をみた周囲の人が、
不幸せそうに見えるため、
暗に注意するための言葉だともいわれます。
ため息をすると幸せがにげるのでなく、
不快にみえるからしないほうがいい、
といったほうが正しいかもしれません。
しかし実はため息は体に必要な効果があります。
ため息の効果
ため息は、緊張した心や体をほぐし、
自律神経のバランスをよくしてくれる効果があります。
ため息は、ストレスを抱えた心と体のバランスを整えるためのものです。
心配なときや悩んだときは体が緊張していて呼吸が浅くなります。
呼吸が浅いと酸素が少なくなり自律神経のバランスが崩れていくのです。
そうすると体は緊張状態をほぐすため、息を深くするようになります。
よく「ため息をつくと鬱になる」
ともいわれますが逆で、
憂鬱な状態だから
ため息を出して体をほぐそうとしているのです。
だからため息は我慢するものではありません。
ため息は自分のコンディションを整え、
また自分のストレスを知るサインでもあります。
ため息のデメリット
ため息は体にとって大切ですが、
ため息が無意識に多くなる場合は気をつけなければなりません。
ため息が続くのはそれだけ心にストレスがたまっている証拠です。
無意識にため息が出てしまう人は、
人前でもため息をつくクセが付いていまいます。
職場やお友達の前でため息ばかりついていると、
不快な思いにさせてしまうでしょう。
ため息で周囲の人が去っていってしまうと、
本当に幸せが逃げてしまうことになりかねません。
ため息には効果があっても、
しかしいずれ減らしていく必要があります。
ため息を減らすにはどうすれば良いのでしょうか。
意識的にため息を深呼吸に変えよう
ため息を無理に我慢する必要はありません。
ため息を意識化することでため息を減らすことができます。
まず無意識のため息を意識化することです。
人前ではしない、誰もいないところであえてため息をしてみる、
など意識的にため息をします。
次にため息のかわりに深呼吸しましょう。
ため息がでたら、
意図的に大きな深呼吸をしてみることです。
深く息を吸い込んでいったん止め、
息をゆっくりと吐き出します。
そうすることでため息の数が減少していきます。
ため息が深呼吸になると、
リラックス効果が得られてストレスが軽減されていきます。
ただし日常的にストレスを受けている状態ですと、
無意識のため息がつづくかもしれません。
無意識のため息は心の奥にあるストレスのサインでもあります。
ため息がおさまらないようでしたら、
医者に診てもらうことを検討したほうがよいでしょう。
まとめ
ため息をすると周りの人に不快な思いをさせることはあっても、
幸せとの直接的な関係性はありません。
ため息は悩みや心配事でこわばった体を
ほぐすための一種の防衛反応です。
深く息をはくことでリラックスし
自律神経がただされるようになります。
しかしため息が無意識で続く場合は、
体がストレスの危険性を訴えている場合があります。
ため息を意識化させて、
ため息のかわりに深呼吸をするようにしましょう。
ため息が減らせるように
ストレスを解消するようにすることが大切です。
ため息から自分の心と体の健康状態を知るようにしましょう。