柴犬は日本では最も人気のある犬種だと言われています。
日本犬らしい忠実さや見た目の可愛らしさで、
柴犬を飼っている人は多くいます。
ただ、柴犬を飼っている人の誰しもが思うのは、
換毛期の抜け毛の多さです。
愛犬の手入れを怠っていると、
部屋のいたる所が柴犬の毛だらけになってしまいます。
しかもそれだけではなく大事な愛犬が皮膚炎になったり、
病気になってしまう事もあります。
可愛い柴犬を飼っている人の宿命だと思って、
抜け毛対策をしなければなりません。
柴犬の換毛期の抜け毛対策について解説します。
犬の換毛期って何?換毛期のない犬もいるの?
換毛期というのは、
春と秋に犬の毛が生え変わる時期の事です。
ですが換毛期のない犬種もいます。
犬種による換毛期の有無
上毛しかないシングルコートの犬種は、
換毛期がありません。
- マルチーズ
- トイプードル
- ヨークシャー・テリア
などがそれにあたります。
1年を通して徐々に抜けて生え変わる感じです。
毛が伸びるので定期的にカットする必要があります。
一方、下毛と上毛のあるダブルコートの犬種には、換毛期があります。
- 柴犬等の日本犬
- チワワ
- ゴールデン・レトリバー
などです。
下毛(アンダーコート)は柔らかく細い毛で、
上毛(オーバーコート)は太くて硬い毛になっています。
二重構造になっているので、毛の量がそれだけ多いのです。
犬の換毛期の時期
換毛期に生え変わるのは主に下毛で、
下毛には冬毛と夏毛があります。
春の換毛期(5月から7月頃)には、
保温性のある冬毛(下毛)が抜けて、
夏毛(密度が少なく夏向き)が生えて来ます。
秋の換毛期(9月から11月頃)には、
夏毛(下毛)が抜けて、
保温性や保湿性のある冬毛が生えて来ます。
柴犬は特に抜け毛が多いと言われています。
普段から多少抜け毛がありますし、
換毛期になるとびっくりする位毛が抜けます。
柴犬は可愛いけど、この抜け毛が・・・、
と悩む飼い主さんも多いかもしれません。
柴犬の換毛期の抜け毛対策、どうしたらいい?
こまめなブラッシング
まず一番に、毎日ブラッシングすることが大切です。
柴犬は皮膚が弱い犬種なので、
こまめにやさしく、
清潔なブラシでブラッシングします。
換毛期には、毎日1~2回、時間は10分くらいです。
10分以上ブラッシングすると
かえって皮膚を傷めることにもなるので、
10分以内が望ましいでしょう。
ブラシの種類も色々ありますが、
多くの飼い主さんが使っているのは次のブラシです。
スリッカーブラシ
抜け毛を取り、毛並みも整えてくれます。
このブラシは押し付けるように使うと犬の肌を傷めます。
痛がってブラシ嫌いになる事もあります。
力を入れずにやさしくブラッシングします。
スリッカーブラシには、
ハードタイプとソフトタイプがあります。
ブラッシング初心者なら、
ソフトタイプを選んだ方が安心です。
スクラッチャーブラシ
すでに抜けている下毛をこのブラシを使って取り除きます。
このブラシも、
よく取れるからといい気になってブラシしていると
犬の皮膚を傷めます。
短時間で力を入れずに使いましょう。
コーム
いわゆる櫛(くし)ですが、
これによって毛を整えたり、毛玉のチェック等をします。
ラバーブラシ
ゴム製の柔らかなブラシなので、皮膚を傷めることはありません。
皮膚の弱い愛犬にはこちらがいいかもしれません。
※換毛期でなくともブラッシングする事は大切です。
ブラッシングに慣れさせるためにも、
換毛期のない子犬の頃から
ブラッシングする習慣をつけるといいでしょう。
月に1回から2回のシャンプー
シャンプーも欠かせないのですが、
あまり頻繁にシャンプーするのは
かえって犬の皮膚を傷めます。
月に2回までが限度と思っていた方がいいでしょう。
シャンプーをすることで、抜け毛を洗い流せますし、
皮膚を清潔にしておけます。
シャンプー後はドライヤーでしっかり乾かします。
生乾きだと雑菌が繁殖して臭いの元になります。
ただ、ドライヤー嫌いの犬の場合は、
ちょっと大変ですが、
慣れてもらうしかないかもしれません。
換毛期の部屋の掃除、どうする?
部屋が毛だらけになる前に、
色々なグッズを使って抜け毛を取り除きましょう。
粘着ローラー
通称コロコロと言われているものです。
いつもそばに置いて、
気になったらすぐにコロコロして毛を取り除きます。
毛を取る専用のスポンジ
粘着テープは交換する必要がありますが、
毛取り専用のスポンジだと繰り返し使えるので経済的です。
ペットブラシ手袋
犬や猫をブラッシングする手袋で、
表面に突起が付いています。
犬のブラッシングだけでなく、
これでソファーやカーペット等を撫でると
毛を絡め取ってくれます。
ロボット掃除機
換毛期には1日に2回以上は掃除機をかけた方がいいのですが、
ロボット掃除機があるととても便利です。
柴犬の換毛期の時期と対策【まとめ】
柴犬は下毛と上毛のあるダブルコートの犬種なので、
春と秋には換毛期があります。
柴犬は換毛期にはかなりの抜け毛があるので、
小まめに手入れをする必要があります。
手入れを怠っていると部屋中が犬の毛だらけになりますし、
犬自身も皮膚病等になってしまいます。
換毛期の対策としては、
まず1日1回から2回のブラッシングを毎日行います。
ブラシを使う時は力を入れずに
やさしくブラッシングすることが大切です。
そして月に1回から2回のシャンプーも欠かせません。
但しシャンプーは月に2回までが限度です。
部屋は小まめに粘着テープ等で毛を取り除きましょう。
出来たらロボット掃除機があるととても便利です。