日日是好日~快適生活

役に立つ生活豆知識、ライフハックなどを紹介するブログ

サイト内にPRが含まれています

意外と知らないお正月に飾る縁起物の意味と飾り方

しめ縄門松などお正月に飾る縁起物ですが、
案外意味を知らない人が多いのではないでしょうか。

実は縁起物には飾り方などに意味があります。

お正月とはただの年のはじめの記念日ではありません。

年神様を迎える」ための行事として定められたものです。

年神様は一年の幸福をもたらす神様です。

お正月飾りは年神様に滞在していただくための
依代(居場所)として飾るのです。

そのためお正月飾りには縁起の良いものを飾ります。

年神様が来られるように家から邪気を払い、
家の中を良いもので満たし、
年神様が来られるために正月飾りを置くのです。

今回はお正月飾りの意味、期間などについて解説していきます。

お正月の知識を知って年神様を招き入れましょう。

お正月に飾る縁起物の飾り方

門松

お正月らしい飾りといえば門松が挙げられます。

門松は年神様を家に迎えるための依代という意味あいがあります。

そのため門松は正月飾りで大切な縁起物となるのです。

門松に飾られている飾りは松・竹・梅で成り立ち、それぞれ意味があります。

  • 「松」は、ずっと緑の葉でありつづけることから、
    「永遠の命」を意味しています。
  • 「竹」は、冬でも丈夫に育つことから、
    「強い意思」「誠実さ」といった意味があるのです。
  • 「梅」は、他の花より先に咲くことから、
    「出世」「開運」の象徴とされています。

また厳しい寒さの中で花を咲かせることから縁起物とされています。

最近では住宅事情から、鉢植えタイプの門松が出回るようになりました。

またフラワーアートのような洋風の門松など種類も多くなりました。

たとえ格好は変わっても、正月の縁起物としての役割を果たしています。

しめ飾り

しめ飾りにあるしめ縄には、
もともと神社で飾るものと同じ意味があり、
現世と神域との境目という意味があります。

しめ縄には不浄なものが入らないように隔てる役割があります。

しめ縄の「しめ」には神様が「占め」る場所という意味が含まれます。

そのしめ縄を縁起物で飾りつけることで、
神を迎えるのにふさわしい場所を示しているのです。

それがしめ飾りの由来となります。

しめ飾りの場所

玄関にしめ飾りを付ける場所は、
原則扉の中心で目の高さあたりが適切です。

玄関が引き戸の場合は鴨居に付けます。

昔は引き戸が多かったので、いまでも鴨居に付ける習慣があります。

しめ飾りを扉に付けるのは年神様への目印になるからです。

また邪気に対する結界の役割にもなりますので、
扉に付けるのが望ましいです。

なお、風水の観点から扉にモノを付けたくない人は、
玄関の壁につけると良いでしょう。

しめ飾りの種類

しめ飾りには3種類あります。

ごぼう注連(しめ)

一般的なしめ縄で、神棚に飾られるものです。

縄の左が神聖、右が俗世とされています。

そのため神様からみたときに太い部分が左側になるように飾ります。

ごぼう注連前垂れ

ごぼう注連に、わらの垂をつけ、
浦城、紙垂、ゆずり葉、橙などの装飾をしたしめ縄です。

玄関向けのしめ縄で、おもに西日本で飾られています。

なおごぼう注連の向きは右側が太くなります。

玉飾り

ごぼう注連前垂れの、ごぼう注連を輪にしたしめ飾りです。

主に東日本の玄関先で飾られています。

正月飾りはいつからいつまで?

飾りを出す時期

正月飾りは、12月13日以降ならいつでもかまいません。

12月13日は「正月事始め」と呼ばれ、
すすばらい(大掃除)の後の日と言われています。

ただし、正月飾りには出してはいけない日があります。

12月29日と12月31日です。

12月29日は「二重苦」と読めるため、
門松だけでなく正月飾りを避けることがあります。

12月31日は「一夜飾り」とされ、縁起がわるいとされています。

最近ではクリスマスの後に飾り付けをする人が多いです。

クリスマス以降で28日は「八」という漢数字が末広がり、
という意味で縁起が良いとも言われています。

また30日もキリのよい日とされ縁起が良いともいわれています。

お正月飾りを片付ける時期

飾り付けの期間は、
1月7日と1月15日の2つあり、地域によって異なります。

1月7日は、東北、東日本、九州など多くの地域が、
1月15日は、関西地方周辺が、
この時期に正月飾りを片付けています。

本来は1月15日です。

江戸時代、江戸の街では火事が頻繁に起こったため、
燃えやすい正月飾りを早めに片付けるよう幕府が定めたことから、
1月7日となったそうです。

お正月飾りの処分方法について

正月飾りは大きな神社で
左義長やお焚き上げをおこなっていますので、
そこで燃やすと良いでしょう。

しかし近年ではお焚き上げすることが難しくなっており、
地域のゴミで処分することになるのが多いです。

しかしせっかくの縁起物をただゴミにするのは、忍びないものです。

そんなときは、新聞をひろげて、
右、左、中と塩を置き、お清めをします。

お清めをしたらそのまま新聞紙でくるみ、
他のゴミとは別の袋に入れて出しましょう。

まとめ

正月飾りには、年神様を迎えるための縁起が担がれています。

正月飾りは悪いものを追い払って神聖な状態に保ち、
年神様を迎えるためのものです。

正月飾りの縁起物には一年を幸せに迎えたい願いが込められています。

正月飾りを正しく飾り、年神様を招きましょう。