毎日の生活になくてはならない家電製品たち。
それらを動かすのは、もちろん電気です。
総務省統計局の家計調査によると毎月平均10825円でした。
もちろんこの金額は人数とか家電の数や種類で変わってきます。
地球温暖化防止のためというわけではありませんが、
電気の使用量は少しでも減らして、
地球にも家計にもかかる負担を減らしたいところです。
多くのご家庭で、不要な機器はスイッチをOFFにして
節電していると思います。
そんな努力の最中、
けっこう見落とされているのが待機電力の存在です。
節電のためのコンセントの抜き差しについて
テレビやBL-rayレコーダー、パソコンを使わないとき、
ついついリモコン操作で電源をOFFにしていませんか?
これですと電源OFFではなくスタンバイ状態になってしまいます。
わずかですが電気を消費しています。
言い換えれば待機電力がなくなれば、
さらなる節約になります。
そのためにコンセントを抜くことは有効なのです。
「節約のために、まめにコンセントを抜こう!」としたとき
気になるポイントがいくつかあります。
コンセントが壊れないか?
一般的なコンセントの寿命は10年程度(参考:Panasonic)。
そこには著しく頻繁な抜き差しは
コンセントの寿命を縮めるとありますが、
1日に数回程度なら問題ありません。
まめにコンセントまわりを確認することは、
埃が積もることで起きるトラッキング火災の予防や、
器具の異常の早期発見に役立ちます。
コンセントが見えにくい・手が届きにくいところにある
これは、多くのご家庭で問題になるかもしれません。
だいたいの場合、コンセントは目に付きにくいようにするからです。
各家電機器の取説にかいてあるように
コンセントを抜くときはプラグを持って行います。
面倒だからといってコードを引っぱってはいけません。
面倒とおもうときには個別のスイッチが付いた
テーブルタップを使う方法があります。

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スリムなテーブルタップを手が届きやすいところに配置して、
家電機器のコンセントを挿しておきます。
これならいちいちコンセントを抜かなくても、
テーブルタップのスイッチをOFFにすれば
待機電力をゼロにできます。
普通の家庭での使用なら、
コンセントに抜き差しが家電機器に
悪い影響を及ぼすことは殆どないといえます。
実際の節電効果は金額的にどの程度か
このように「コンセントをぬいて待機電力を節約」は
家電自体に影響がありません。
あとはやる気を引き出すためにも
節電の金額が気になる所です。
金額の計算に必要なのが電気の使用量です。
待機電力がどれくらいになるかわかれば
電気代を導くことができます。
四国電力のコラムによると、
待機電力は使用量全体の5%にもなるそうです。
ざっと年間228kWhです。
電気料金は各電力会社の契約プランで違ってきますが、
ここでは四国電力の場合について見てみると、
年間6826円、1月当たり568円になりました。
たかが僅かな待機電力でも
台数×待機している時間の長さで積もっていきますから、
年間にすると結構な金額になるのですね。
主な電力会社のホームページでは、
使用量から料金を求める機能を提供しています。
毎月の電気使用量から節約できる量を見積もってみれば
やる気がわいてきます。
まとめ
それでも家電機器がたくさんあって、
全部はやりきれない!となるかもしれません。
そんな時は待機電力が大きいものに的を絞って
コンセントを抜く方法もあります。
待機電力の大きな家電は、下記の通り。
(一般財団法人省エネルギーセンターの平成24年度の調査)
- 1位:ガス温水器
- 2位:テレビ
- 3位:冷暖房兼用エアコン、
- 4位:電話機
- 5位:BD・HDD・DVDレコーダー
温水器のようにコンセントを抜くことが難しいものは
操作パネルの「主電源を切る」ようにすればOKです。
BD・HDD・DVDレコーダーなどでは、
省エネモード・エコモードを有効にする方法もあります。
できるところから少しずつ進めていくのが節約のコツですね。