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籍入れない「事実婚」とは?その事実婚のメリットとデメリット

最近某ボーカル&ダンサーグループのメンバーと
モデルとの間に第一子が誕生したことを発表されました。

と同時に
「籍を入れずにパートナーとして子育てに努める」
と公表していました。

今回は籍を入れない結婚「事実婚」について
事実婚とはどういった概念なのか?

事実婚についてのメリットとデメリット
世間の人の事実婚についての評価について紹介していきたいと思います。

籍入れない事実婚とはどういったものなのか?

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事実婚
とは、法律婚と対になる婚姻関係の概念です。

婚姻届などの手続きを行なわずに
「実質的に夫婦関係といえる両者が、法的に入籍していない状態」
のことを事実婚といいます。

つまり、両者が結婚の意思を持っており、
婚姻届が提出されていない両者は事実上の夫婦ということです。

事実婚は、日本だけでなく世界的に増加傾向にあり、
厚生労働省「厚生労働白書」(平成25年)によると、
結婚の自由度は高まっており、
欧州の一部やアメリカなどでは、
日本と比較して婚外子の割合が多く、
婚姻率の低下と並行して事実婚の増加が指摘されています。

日本でも、事実婚を選択する夫婦が増えており、
2009年の内閣府の発表によると、
2007年11月1日時点で18〜24歳に該当する青年1009名のうち、
「結婚していますか?」という質問に、
「YES」と回答した人が5.9%、
「結婚していないが、事実婚としてのパートナーがいる」
と回答した人が0.4%となりました。

対象者全体の約15%の人が事実婚を選んでいるということがわかりました。

事実婚として認められるには?

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事実婚としてスタートするには、
いくつかの手続きや決まり事が必要になってきます。

事実婚をするには、
両者がひとつ屋根の下で生活している必要があるため、
役所への「住民票の世帯合併届」をしていることが必要です。

次に、両者の「婚姻の意思」が確認できているということです。

他にも、「特別な事情がない限り同居」することや
「パートナー以外との性的な関係を持たない」ことや
「互いに助け合う」こと、
「生活費や養育費などの婚姻費用の分担」することが
必要になってきます。

事実婚を成立させるには、
基本的には法律婚と同じような権利や義務が発生するので、
形上はなんら変わりはありません。

ではなぜ、事実婚を選択する人がいるのでしょうか?

メリットとデメリットを紹介したいと思います。

事実婚についてのメリット

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では、事実婚で生じるメリットや
デメリットをそれぞれ紹介したいと思います。

なぜ、事実婚法律婚に比べて増加傾向にあるのでしょうか?

まずはメリットから紹介したいと思います。

1つ目のメリットとして、
「姓を改める必要がない」です。

法律婚の場合は、
両者どちらかの姓を名乗らなければなりませんが、
事実婚は、法律上市役所などで手続きをする必要がありません。

夫婦別姓でいられるということです。

なので、戸籍が新しく作られることはありませんし、
銀行口座やクレジットカード、パスポート、
各種保険の名前変更をする必要がなく、
今まで通りでよいというメリットがあります。

2つ目のメリットとして、
「離婚しても無傷」であるということです。

「離婚しても無傷」というのは、
離婚した際に、法律婚であれば、戸籍上にバツがつきますが、
事実婚であれば、戸籍の手続きがないため、
離婚しても戸籍にバツがつくことはないのです。

また、離婚するとしても法的な手続きがないので、
利点として挙げられます。

3つ目のメリットは、「親戚付き合い」です。

法的に、義理親や義兄弟と
姻族関係にならずに済むというメリットがあります。

法律婚をすると、家族の取り合いが悪く、
あまり関係を持ちたくないという場合でも、
姻族関係なので、何かしら関わることが多くなります。

しかし、事実婚であれば、
それらの関係を持たなくてもいけます。

また、一般的には、
女性が男性の家系に入るという規範意識がありますが、
このような規範意識がなく、
家族同士の仲が悪くなくても、
対等に付き合っていけるというメリットもあります。

事実婚についてのデメリット

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続いては事実婚へのデメリットです。

1つ目のデメリットとして、
「親権が持てない」ということです。

事実婚で子どもが生まれた場合、
両者に親権が与えられず、
どちらか一方にしか親権が認められないということです。

さらに、その親権は母親に与えられ、
子どもの戸籍は母親の戸籍に自動的に入ることとなります。

その際に、父親は子どもを「認知」する手続きが必要となりますが、
親権は母親のままになります。

つまり、父親は、戸籍上子どもの父親にはなれないということです。

親権を母親から父親へ変更する場合は、
家庭裁判所の手続きが必要となるため注意が必要です。

2つ目のデメリットとして、
「家族である証明が容易ではない」ということです。

法律婚の場合の家族関係の証明といえば、
戸籍謄本などで証明することができますが、
戸籍の手続きをしない事実婚では、
戸籍謄本を用意することができません。

事実婚の場合は、
事実婚を証明している住民票、
生命保険の証明、親族からの証言、
日記など家族であると証明できる資料や書類を
用意する必要があります。

また、このことにより、
賃貸住宅の借り入れや各種保険の加入、
病院への面会などが容易ではなくなってきます。

3つ目のデメリットは、
「国の各種控除が受けられない」ということです。

法律婚では受けることのできる控除が、
事実婚では受けられません。

その1つに、配偶者控除が受けられません。

なので、支払う税金の金額は高くなります。

他にも、医療費控除も適用されません。

また、事実婚は相続権が認められていないため、
パートナー名義の不動産や預貯金などの財産を相続できません。

遺言書によっては相続できる場合もあるようですが、
相続税控除が適用されないため、税金負担が高くなってしまいます。

事実婚についての世間の評価

いろいろな意見がありました。
(※Twitterの規約に則り、埋め込み機能により掲載しました。)

まとめ

事実婚にはさまざまなメリットやデメリットがありました。

しかし、子どもが生まれれば、
父親になるために法的に「認知」が必要であったり、
注意するポイントがあります。

世間の声はいろいろありますが、
自分たちに合った結婚の形を選ぶことができます。

また、子どもができれば、籍を入れるなどのこともできるため、
一つの選択肢として
事実婚という方法もあることを知ってもらえればと思います。