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さんまの不漁の原因とは?外国漁船の影響だけじゃない別の原因が存在するのか!?  

日本の秋の味覚というと
さんまを挙げる方も多いのではないでしょうか。

適度にのった秋刀魚の油は健康面でも見直されています。

そのサンマが、ここ最近では不漁が続いているのです。

ニュースなどで、取り上げられるのを見たことがあると思いますが、
1尾6000円などで取引をされているなどの報道がされたりします。

さんま漁の不漁が原因で、
庶民の味ではなくなりつつあるという警告なのかもしれません。

サンマの不漁の考えられる原因で、
メディアで取り上げられているのが、
外国漁船による乱獲と報道されていますが、
実はそうでは、ないのです。

さんまの不良は、
近海にサンマの群れが通らなくなったのが
1番の原因と考えられます。

どうしてさんま漁の不良の原因を深堀してみましょう。

さんまが不漁!?その前に、サンマの事を知っておきましょう!

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さんまの不良の原因を調べる前に、
サンマがどういう魚のか知ることが大事です。

日本の秋の味覚といわれている秋刀魚ですが、
1年間に日本人がさんまを食べる平均は、
1人あたり2.01匹となっています。

意外と少ないと思う方も多いのではないでしょうか。

日本人の総人口から割り出した数字ですから、
これくらいになってしまうのでしょう。

さて、さんまが日本の魚だと思っている方も
当然多くいることは間違いない事実です。

サンマは、実は回遊魚になり、
多くはハワイ諸島北部側に多く存在しており、
産卵に向けて北上します。

海流の関係上、
日本の関東以北の海流にのって日本沿岸付近を通過して、
千島列島を更に北上して産卵します。

産卵し羽化した稚魚は
ハワイ北部を目指して旅をすることになるのです。

さんまの良不漁は、
サンマが、いかに日本沿岸沿いを通過することに
かかっていることになります。

さんまの不漁の原因はいったい!?他国の漁船の乱獲が影響? 

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ニュースなどで、毎年のようにさんまの不漁が報道されます。

この報道を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

報道では、中国の大型漁船による乱獲など
といったことも報道されたりもします。

またか!と思ってしまうところですが、
実はこの報道は多少事実とは異なっているのです。

確かに中国や台湾の漁船は大型の漁船を使っていますが、
日本の排他的経済水域での漁をしています。

さんまが、日本の排他的経済水域を出てからの漁になるので、
基本的には日本のさんま漁とは関係がないところで、
さんま漁をしているのです。

日本の漁船は小型船舶が多く、
日本の排他的経済水域内での、
サンマ漁をすることになります。

先ほど紹介したように、さんまが北上する場合、
さんまは冷たい海域を通過することがわかっていますから、
日本沿岸の海水温度が高い場合には、
さんまは日本沿岸を通過することがありません。

これが1番の原因といってもいいでしょう。

さんまの不漁は、
日本沿岸の海水温が、冷たければ豊漁で、
暖かければ不漁となるのです。

沿岸を回避したさんまの群れはどこに?
と思われますが、
日本の排他的経済水域内の冷たい温度の海水を選択して
北上することになります。

経済水域内ギリギリまで、
さんま漁を行う場合では小型船舶では厳しく、
大型船舶で漁に出かけなくならなくなります。

地球温暖化の影響もあって、
東日本の海水温度は高くなる傾向になっているので、
さんまが沿岸に近づいてこないのも原因と考えるべきです。

中国や台湾の大型漁船が乱獲しているから、
さんまの漁獲高が減っているというのは、
言いがかりに近い状態と考えた方がいいでしょう。

ただ、さんまの数も減少傾向にあるために、
原資の確保として漁獲量の制限を求める声も上がっているようですが、
中国などの人口の多い国が漁獲に乗り出すと、
確実にさんまの原資を少なくなってしまう可能性が高くなります。

このままいけば、
いずれさんまもレッドリストに名前が載ってしまう可能性も
否定はできないでしょう。

秋の味覚の代表格のさんまが、
食べられなくなるのは遠い未来の話とは言い切れないのです。

まとめ

さんまの不漁の原因についていろいろ紹介してきました。

秋刀魚は日本人だけが食べる魚だと思い込んでいる方が非常に多いことと、
日本近海にいる魚と認識している方が多いことです。

さんまは回遊魚という事で、
ハワイ→日本→北の海→ハワイ
といった経路をたどっていることがわかっています。

報道でいろいろ騒がれたりもしますが、
一概に中国の大型漁船による乱獲とは言い切れないのです。

さんまは冷たい海水を好む魚ですから、
地球温暖化によって日本の沿岸を通る率が少なくなっているのが
不漁と言われているのです。

日本の沿岸漁業を守るのではあれば、
地球温暖化をSTOPさせる必要性があります。

地球の環境が変わってきていることで、
さんまもいつものルートを使用できなくなっているという事です。

このまま地球温暖化が進めば、
さんまは千島列島以北でしか獲れない魚になってしまうかもしれません。

さんまの不漁は実は、
人間がさんまの生息域を変えてしまったのが大きいのではないでしょうか。