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なるほど納得!大統領と首相の違いをわかりやすく言うと?

ニュースで連日のように流れていた、米国大統領選挙。
そこでふと、こんなことを考えたことありませんか?

「国のトップの呼び方に『首相』もいるけど、そもそも何がどう違うの?」

私も最近までずっと謎に思っていたうちの一人でした。

大統領も首相もその国の政治を動かす中心人物です。

しかしながら厳密には言葉の意味や役割、
なれる条件など明確な違いがあります。

この記事を読むと、
「だからこの国は首相と呼ばれているのか!」
「大統領ってこんな人なんだ!」
と、その国々での政治スタイルがわかるようになります。

今回は大統領と首相の違いについてお話ししましょう。

大統領と首相の言葉の違いは?

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大統領

大統領の『統領』には”多くの集団をまとめておさめる人”
という意味があります。

そこに”大いなる”、”偉大なる”という意味で
「大」が用いられるようになりました。

つまり多くの人々や地域を束ねていく、
”国の顔・象徴”と呼ばれる人のことです。

首相

首相は「首席宰相(しゅせきさいしょう)」という言葉の略語です。

この「宰相」というのは「政治を動かすの人の補佐役」という意味です。

その中の「首席」=「リーダー」ということで、
要するに国を統一する人の脇を固める人のことなのです。


言葉の上の関係でいうと
「大統領」=トップ、
「首相」=2番手
と、いうような意味合いがあります。

しかし国によって役目や権限のあり方が
言葉上の意味とは少し離れているところもある

現在の大統領と首相の役目の違い

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大統領と首相の両方がいる国の場合

代表的な国:ロシア、中国(※)、韓国など

前述した言葉の意味通り、
大統領が国の象徴でもあり
最終決定する権限があります。

その決定したことに対して細かい仕事を
首相が担当しているというスタイルです。

※ちなみに中国の国のトップは『国家主席』と呼ばれているが
機能としては大統領とほぼ同じと言われています。

大統領のみがいる国

代表的な国:アメリカ合衆国

アメリカの場合は少し特殊で、
国の顔・象徴の役割と
政治のトップを兼任している。

ですので、他の国とは違って絶大な権限を持っている。

日本のように国会に出席して議員さんに
あれやこれやと言うことはありません。

大臣のみを特定の場所に集めて話し合います。
俗に言う『リーダー会議』のようなものですね。

大統領がいない国

代表的な国:イギリス、日本など

イギリスの国の象徴はエリザベス女王2世になります。
ただし女王に政治的な権力はないため、
首相が持つことになります。

日本もイギリスと同じで国の象徴が天皇になりますが、
天皇に政治的権限がないため、
内閣総理大臣に与えられます。

このように国によって役割や権限のあり方が異なります。

もう少し要約すると、

  • 大統領:国の象徴でもあり政治的な権限がある。
  • 首相:大統領のそばで支える人。
    大統領がいない場合は、
    代わって政治的な権限が与えられている。

と、いうような形になります。

さらに大統領と首相とでなれる条件と選ばれ方も異なってきます。

大統領・首相なれる条件と選ばれ方

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大統領

大統領になるには、

  • その国の出身者であれば基本的には誰でもなれる。
  • 『△歳以上』という年齢条件がある。
    (この年齢は国よって変わる)

国によって細かい規定は変わってきますが、
おおむねこのような条件の国が多いようです。

そして選ばれ方はもうご存知かと思いますが、
全国民の投票によって決まります。

首相

首相は国会議員しかなることができません。

そして選ばれ方は、まず国会の中で投票が行い
最終的には天皇が任命することになります。

また海外の場合、順番が逆で先に大統領が指名して
そのあと議員の人々が投票して最終確定をする国もあります。

このように大統領と首相とでは
なれる条件も選ばれ方も全く異なります。

まとめ

今回は大統領と首相の違いについて、
様々な3つの角度から触れてきました。

-言葉上の意味では-

  • 大統領⇒多くの人々・地域を統括する、国の象徴・顔と呼ばれる人。
  • 首相⇒そんな大統領を支える、脇をかためる人。

-国によっての役割や権限-

  • ○大統領⇒国の象徴でありながらも、政治的な権力がある。
  • ○首相⇒大統領のそばいながら、細かい業務をこなす人。
    大統領がいない場合は、代わって権限を与えられた人。

-選出・任命のされ方-

  • 大統領⇒基本その国の生まれであれば誰でもなれる。
    全国民の投票により決定する。
  • 首相⇒国会議員でないとなれない。
    国会の中で投票し、最終確定は国の最高位の人が決める。
    (国によっては順番が反対のところもある)

このような違いがありました。

国のトップの呼ばれ方がいろいろあり、
正直「もう一つに統一しようよ!」と
さじを投げている方も多かったと思います。

私もさじを投げるいました。

しかしながら、この違いを知ると
逆に呼び方が違うと、その人のポジションや
立ち位置が不明確になることがお分かり頂けたと思います。

また今後テレビなどで首相や大統領が出てきた時は
「この国はこういう政治のやり方なんだな」
というのも垣間見えるのではないかと思います。