日日是好日~快適生活

役に立つ生活豆知識、ライフハックなどを紹介するブログ

サイト内にPRが含まれています

【カニだしの取り方】殻に加えるひと手間が美味しさの秘訣!

  • カニだしの取り方が知りたい。
  • カニだしの賞味期限と保存方法は?
  • カニだしを使った料理を教えて。

カニの殻からは、濃厚な出汁が取れます。

甲殻類の殻には、
旨味や栄養がふんだんに含まれているからです。

この記事は、
美味しいカニだしの取り方について、
詳しく解説します。

この記事の内容を実践するだけで、
カニを余すことなく味わえます。

美味しいカニだしの取り方は、殻の下処理にあります。

  • 小さくカットする
  • 焼く(炒る)

以上2つの工程を加えてから煮込むだけで、
風味豊かなカニだしが取れます。

取ったカニだしは、すぐに冷凍保存すれば
美味しさが長持ちします。

【カニだしの取り方】コツはカニ殻の下処理!

f:id:tommy22:20211114203957j:plain

カニだしを取るときは、かつお節は使いません。

繊細なカニの風味が、
強い魚介系の香りに負けてしまうからです。

加えるなら、昆布だしがおすすめです。
風味を邪魔せず、旨味だけをプラスしてくれます。

カニだしの取り方

 1. 殻を小さくカットする

断面が広いほど、カニのエキスがたくさん出ます。

キッチンバサミで、縦か斜めに小さくカットしましょう。

特に肩肉と言われる足の付け根は、
カットすることでだしが取りやすくなります。

カニの殻はとても硬いので、
ハサミを使う際は注意してください。

2. 殻を焼く(炒る)

炙ることで香ばしさが加わり、
磯の香りも引き立ちます。

魚焼きグリルか、
オーブントースターで焼き目がつくまで炙ります。

焦げると臭いが全体にまわってしまうので、
くれぐれも注意してください。

フライパンで炒る場合は、
テフロン加工を傷つけないように
クッキングシートを敷くと良いでしょう。

3. 酒と水を加えて沸騰させる

水の量は、カニ殻がかぶるくらいです。

酒を加える目的は、主に次の3つです。

  • 臭みを取る
  • 防腐効果により日持ちが良くなる
  • 旨味と香りをプラスする

カニ殻の量が少ない場合は、
昆布を加えて旨味を足してあげましょう。

4. 沸騰したら弱火で30分~1時間ほど煮込む

アクが出たら取ります。
特に最初に出るアクは臭みの元なので、
丁寧に取り除きましょう。

キッチンペーパーやアルミホイルをかぶせておくと、
ある程度アクを吸い取ります。

煮詰めるようにじっくりと、
カニのエキスを抽出します。

火加減が強すぎると、
水分がなくなって焦げてしまうので
注意してください。

5. 人肌に冷ましてからこす

冷める過程で、さらに出汁が出ます。

こす際は、ザルにキッチンペーパーを敷いて
カスが入らないようにしてください。

キッチンペーパーに吸収されただしも、絞り取ります。
最後の一滴まで抽出しましょう。

カニの品種によるとり方のコツ

f:id:tommy22:20211114204042j:plain

ズワイガニ

ズワイガニは、どんなサイズでも良いだしが出ます。
小さくても、殻は捨てずにだしを取りましょう。

タラバガニ

大型のタラバガニは大量に殻が出ますが、
水分を多く含んでいるため、だしは薄めです。

取り方のコツは、水の量を減らして煮込むことです。

毛ガニ

カニみそが美味しい毛ガニは、
サイズが小さく取れる殻の量も少ないのが難点です。

取り方のコツは、
もっともだしが出る甲羅の部分を必ず入れることです。

美味しさ長持ち!カニだしの保存方法【冷凍保存がおすすめ】

f:id:tommy22:20211114204030j:plain

せっかく取っただしを長持ちさせるなら、
冷凍保存がおすすめです。
冷蔵だと、2~3日しか持ちしません。

必ず、だしを取ったその日に冷凍しましょう。
日がたって劣化したものを冷凍しても、
風味が損なわれているからです。

人肌の温度まで冷ましたら、
すぐに容器にうつして冷凍しましょう。
このとき、小分けにしておくと、
後で使いやすくなります。

ふた付きの製氷皿が便利です。
カニだしがキューブ状の氷になるので、
扱いやすいです。

氷1個あたりの分量をはかっておけば、
調理するときに計算しやすくなります。

だし汁は水とほぼ同じ密度なので、
15ml(15㏄)=15gでOKです。

「だしを冷凍して大丈夫なの?」

むしろ、冷凍保存の方が鮮度を保てます。

食べ物に含まれる水分が、腐敗の要因になるからです。
水分を凍らせることで、菌の繁殖を防げます。

製氷皿で完全に凍らせたら、
フリーザーバックにうつして、
しっかり空気を抜きます。

密閉性を高くして酸化を防ぎ、
他の食材の臭いが移らないようにしましょう。

ちなみに、すぐにだしを取らない場合は、
殻自体を冷凍すれば臭いを出さずに保存できます。

殻を洗った後、しっかり水気を切ってから
フリーザーバックに入れて密閉します。

頻繁にカニを食べるなら、
2~3回分をまとめてだし取りした方が楽です。

カニだしを使ったアレンジ料理5選!【身がなくてもカニ風味】

取り方と保存方法がわかったところで、
カニだしを活かしたアレンジ料理を5つ紹介します。

家庭で簡単にできる作り方です。
ぜひ参考にしてみてください。

カニ味噌汁

f:id:tommy22:20211114204100j:plain

定番レシピ。
豆腐やネギなど、シンプルな具材がおすすめです。

  • カニだし:210g
  • 味噌:小さじ2杯(12g)

味噌の量は、お好みで調整してください。
入れすぎると、カニの風味が消えてしまうので注意。

カニあんかけ

f:id:tommy22:20211114204112j:plain

豆腐やチャーハンなど、色々使えます。

  • カニだし:150g
  • 酒:大さじ1杯(15g)
  • 塩:少々

カニカマを加えると風味がアップします。
片栗粉は、カニだしで溶くと味が薄くなりません。

《だし溶き片栗粉》

  • 片栗粉:小さじ1杯(3g)
  • カニだし:小さじ2杯(10g)

用途によって、分量や濃度は調整してください。
片栗粉1に対して水分が2の割合が理想です。

カニご飯

f:id:tommy22:20211114204123j:plain

水の代わりにカニだしで炊くだけです。
カニの香りが存分に楽しめます。

《2合分》

  • カニだし:240g
  • 酒:100g
  • めんつゆ:18g(大さじ1杯)

調味料を含む全ての水量を、
米の1.2倍に調整するのがポイントです。

米1合(150g)に対して、水量180gになります。

目安は、炊飯器の目盛りの下線。

カニラーメン

f:id:tommy22:20211114204135j:plain

いつものインスタントラーメンがグレートアップします。

袋に記載されている分量の水を、
カニだしに代えるだけです。

  • カニだし:500g

記載されている作り方に従ってください。

カニだし巻き玉子

f:id:tommy22:20211114204147j:plain

カニと玉子の相性は抜群です。

  • カニだし:50g
  • 全卵:3個(約150g)

だしの量を増やすと、
柔らかくなって風味が増す代わりに
巻き方が難しくなります。

だし1に対して全卵3の割合が理想です。

だしを取り終えたカニ殻の処理方法【まとめ】

f:id:tommy22:20211114204200j:plain

臭いがでない捨て方

水で洗ってゆで汁の臭いを取ります。

水気をよく切ってから、新聞紙などに包んで捨てます。
水分が残っていると、臭いが出るので注意してください。

使い終わったお茶の葉や、
コーヒーの粉をかけてから包むと
臭いが気になりません。

カニ殻の活用方法

家庭菜園をしている家庭なら、
細かく砕いて肥料にする使い方もあります。

この記事では、カニだしの取り方について、解説しました。

  • カニだしの取り方は、殻の下処理にひと手間加えるのがコツ。
  • 小さくカットする。
  • 焦がさないように焼く(炒る)。
  • カニだしの保存は冷凍がおすすめ。
  • 製氷皿で小分けにすると、使いやすい。

エビの殻でだしを取るときにも、応用できるやり方です。

煮込む鍋で直接エビの殻を炒ると、
エビみそを余すことなく使い切れます。
カレーの作るときと同じやり方です。

今は、冷凍技術の発展により、
1年中美味しいカニが食べられます。

身だけではなく殻から取ったカニだしも、
ぜひ味わってみてください。