火球はたびたび日本で目撃されています。
過去には日本各地で目撃され、2020年に入っても
関東上空で目撃され、さらにはその火球が爆発する
という報道がありました。
また、世界でも、2010年にアメリカ中西部で
巨大な火球が目撃され、その火球は民家の屋根に落下、
2018年にグリーンランドでの火球の爆発がありました。
2020年には、ヨーロッパ・クロアチアで
昼間に火球が出現し落下した目撃情報もあります。
今回は、その火球にスポットを当てて
火球にまつわる言い伝え・予兆について紹介したいと思います。
火球が現れたときの前兆・予兆とは?
「火球が現れると何かしらの前兆だ」
という言い伝えがあります。
また、この言い伝えは幸運と不幸の両方が存在します。
1つ目の予兆は、
「見ると幸運に恵まれる」という言い伝えです。
実際に
「宝くじが当選した」や
「プロポーズされた」、
「抽選に当選した」など
様々な幸運エピソードがありました。
2つ目の予兆は、火球が現れると
「地震の前触れ」ということです。
実際に1944年の東南海地震の前には、
火球が目撃され、その後にM7.9の大地震が発生しました。
この「火球の出現」については
「1944年 東南海地震の前兆現象」の資料に
目撃情報があったと記載されています。
過去の地震
阪神淡路大震災、東日本大震災の前にも
「夜空が明るく光った」などの情報があり、
火球が現れると地震が起きるという言い伝えが
定着していきました。
なぜ、火球による言い伝えができたのか?
そもそも、なぜこのような言い伝えが
生まれたのでしょうか?
調べてみると、やはり、
火球そのものが珍しい現象で、
そう簡単には、地球に隕石が落ちてきません。
また、落ちてきたとしても
大抵大気圏で燃え尽きてしまい、
地上に来るまでに灰になってしまいます。
そのようなことから、
「宝くじが当選した」や
「プロポーズされた」もそう簡単には起きませんし、
それらが、たまたま合致し、風の噂として人々に
広まっていったと言えるでしょう。
また、流れ星には
「流れ星が消えるまでに3回願い事を唱えれば、願いが叶う」
という日本古来からの言い伝えがあります。
その真意は
「いつも叶ってほしい願いを考えていたら、たまたまそこに流れ星が流れた」
ということだそうです。
それらのことも、相まって
「火球を見ると幸せが訪れる」
という言い伝えが生まれたのでしょう。
しかし、地震の前兆に「火球が現れる」というのは、
現段階では、火球と地震の因果関係は証明されていませんが、
地球の磁場などが何かしらの影響を与えているかもしれません。
火球とは?流れ星・隕石との違いは?
ここで少し、火球について紹介します。
火球とは、
-3等級ないしー4等級よりも明るい流星のこと
として定義されています。
また、「火玉」とも呼ばれ、
大気中で蒸発したものも、
隕石となって地上に落ちたものも、
定義されている明るさがあれば、火球と言われます。
現在日本では、火球を自動で観察できる
「火球監視カメラ」を設置しています。
火球の中には、関東上空で爆発したように
轟音を立てながら飛び、最後には爆発することもあり、
また、隕石のまま地上に落下することもあります。
火球と流れ星の違いについては、
厳密な境界線はなく、明るければ火球と判断されます。
地球に飛んでくるものの多くは、
火星の外側にある小惑星の集団から飛んでくると
研究者による研究結果でわかっています。
アメリカ・アリゾナ州には、約1万5000年前に
落ちた隕石が作ったクレーターが今でも残っています。
まとめ
やはり人間は、珍しい現象と珍しい事象を
どうにかして結び付けたい傾向があるようですね。
しかし、火球と地震の関係は、
信頼性には欠ける部分がありますが、
用心するに越したことはないでしょう。
ということで今回は
火球にまつわる言い伝えについて紹介しました。