近年では、政府による金融政策やマイナス金利政策の影響で、
住宅ローンの金利は、もはや過去最低水準を推移しています。
そんなこともあり、あなたは今、
住宅ローンの乗り換えをお考えではありませんか?
しかし、それと同時に、
「でも乗り換えるのってなんだか不安だなぁ」
「失敗したらどうしよう・・・。」
こんなふうに心配にもなりますよね?
正直なところ、
住宅ローンに伴うデメリットがあることも事実です。
例に挙げると、手数料の発生や、
住宅ローン控除が無くなる可能性があるということ。
そこで今回は、住宅ローンを乗り換える際に、
気を付けるべきデメリットについて、
更に詳しく説明させていただきます。
また、“その必要性を判断する為の基準”
についてもご紹介していこうと思います。
必ずお役に立つ内容だと思いますので、
是非最後までお付き合いください。
住宅ローンを乗り換えるなら3つのデメリットに注意しよう!
住宅ローンを乗り換える際には、
これら3つのデメリットに十分気を付けましょう。
- 住宅ローン控除が受けられなく場合もある。
- 様々な諸経費や手数料が発生する。
- 契約手続きや書類審査が再度必要になる。
住宅ローン控除の受けられなく場合もある
家を購入する際、住宅ローン控除を受けることができます。
しかし、ローンの乗り換え次第では、
それが受けられなく可能性があるのです。
本来なら10年または13年受けられるのですが、
引き続き控除をうけるには、
以下の条件を満たすことが必須となります。
- 抵当権抹消の書類提出(元の住宅ローン返済であることを証明するため)
- 新しく乗り換えたローンの返済期間が10年以上であること
- 年間の所得額が2000万以下であること
住宅ローンの乗り換えをするときは、
これら3つの内容をしっかり覚えておきましょう。
この中でも、乗り換えによって金利が下がった場合、
返済期間に影響がでる可能性が高くなります。
支払いの金額を見直すなどの注意が必要です。
様々な諸経費や手数料が発生する
住宅ローンを乗り換える際、
以下の手数料などが新たに発生します。
- 保証料
- 事務手数料
- 抵当権設定費用
- 印紙税
- 全額繰上返済手数料
- 抵当権抹消費用
これらの費用は、金利や返済期間などによっても変わってきます。
しかし、最低でも30万円位から高くて80万円前後、
正直安い金額ではありません。
これらの支払いは、乗り換えたローンに組込むことも可能です。
ただ、返済金額がトータルで多くなってしまわないのか、
しっかり計算する必要があるでしょう。
契約手続きや書類審査が再度必要になる
新たに住宅ローンを乗り換えるとき、
再度審査が必要になります。
その為、わざわざ役所へ行って住民票や所得証明書などを
取得してこなければなりません。
また、“最初に家を購入した際の物件資料”も必要となります。
仮に審査に通ったとしても、
再び銀行へ行き、契約手続きをしなければいけません。
ですので、それにかかる時間の確保も必要となってきます。
これも一度で済めばいいのですが、場合によっては、
何度か足を運ぶ可能性もあるでしょう。
乗り換える必要性を見極める判断基準
そもそも、住宅ローンを本当に乗り換えるべきなのでしょうか?
ここでは、その必要性を判断する為の基準をご紹介します。
- 乗り換える前と後で金利の差はどれくらい?
- 残りのローンはあといくら?
- ローンはあと何年払うの?
乗り換える前と後で金利の差はどれくらい?
住宅ローンを乗り換えるべきだと判断するには、
1%以上の金利差が必要です。
あなたは金利が安くなるから、ローンの再検討をしていますよね?
しかし、その差が1%も満たないようなら、やめておきましょう。
なぜなら、そういった場合、先ほど言った必要経費の負担によって、
実質損をしてしまうからです。
当たり前ですが、金利の差はできるだけ多い方が断然有利といえます。
残りのローンはあといくら?
さて、あなたの返済金額はあといくら残っていますか?
仮に住宅ローンの乗り換えで、メリットを得ようと思っているなら、
1000万円以上の返済金額が残っている方が良いでしょう。
基本的に金利の負担割合は、残債が多い方へ有利に働きます。
これについては、具体的な計算が必要となりますが、
一般的には1000万円以上がその目安と言えるでしょう。
ローンはあと何年払うの?
実際に新しい住宅ローンへ乗り換えた場合、
返済期間はどれくらいになるでしょうか?
もし10年に満たないのなら、それはオススメできません。
というのも、金利というのは、
基本的に返済期間が長い方に有利となるからです。
せっかく住宅ローンを乗り換えても、それに伴う諸費用を考えると、
10年未満ではメリットが発生しない可能性があります。
まとめ
住宅ローンを乗り換える時のデメリット
- 住宅ローン控除が受けられない可能性
- 諸経費や手数料の負担
- 契約、書類審査の再手続き
乗り換える必要性を見極める判断基準
- 金利差の確認(乗り換えの前と後)
- 残りのローン残高
- ローンの残年数
私も過去に、住宅ローンを見直し、実際に乗り換えを行いました。
というのも、住宅を購入した当時に比べ、
数年経った後の金利が一変していたからです。
購入直後の金利は3%位だったのに対し、
それがなんと1%位になっていたのです。
さすがになんとかしなければ思い、
重い腰を上げ、乗り換えに踏み切りました。
その中で印象に強く残っているが、やはり諸経費と手数料です。
当時でたしか、総額50万円位支払ったと記憶しています。
ハッキリ言ってこれは高すぎると感じました。
しかし私の場合、これを考慮しても乗り換えた方が、
返済額の負担が軽くなったのです。
泣く泣く乗り換え手続き行いましたが、
正直かなり面倒な作業でした。
さて、ここまで「住宅ローン乗り換えに伴うデメリット」
についてお話させてもらいました。
もちろん金利が安くなれば、
メリットが大きくなる可能性があります。
ただその前に、今回ご紹介した内容を、
是非ご参考にして頂ければと思います。