麻疹(はしか)と聞くと”子供がかかる病気”という
一種の通過点みたいなイメージを持っているかと思います。
しかしながら実はかかる比率は
大人が多いということをあなたは知っていましたか?
今現在コロナウイルスが目立っている中、
麻疹で亡くなる方が世界中で増えてきています。
そして恐ろしいのが大人の方が重症化するリスクが高いのです。
この記事を読むと麻疹がどういう病気であるか、
というところから、かからないための対策
までがわかるようになっています。
では早速麻疹について触れていきましょう。
そもそも麻疹って?
症状
麻疹ウィルスというのがあり、感染すると最初は
鼻水・咳・発熱と風邪のような症状が始まります。
数日経つと39度というかなり高い熱と
全身にブツブツが現れ始めます。
人にもよりますが、長い人だと
この状態が10日続くこともあるそうです。
その後は発熱も引いていき、
ブツブツも跡は残りますが
日を追うごとにそれも徐々になくなっていきます。
麻疹ウィルスの特徴
ちなみに風疹とよくごちゃごちゃになる人もいます。
風疹は『風疹ウィルス』に感染するとなる病気で全く別物です。
症状は似ていますが、最大の違いは感染力です。
はしかの方が風疹の2倍以上の
感染力があると言われています。
感染経路は以下の3パターンがあります。
しかも免疫がない人がかかると感染確率は100%。
つまり昔かかったことがない人が手を打たないと
ほぼほぼ確実に感染するという怖い特徴があります。
そして最も厄介なのが、
インフルエンザのように特効薬が存在しないところです。
もちろん子供でも重症化はするリスクはあるが
実は大人の方が子供以上に高いのです。
大人がかかる麻疹は重症化すると?
どうなってしまう?
麻疹は重症化すると中耳炎や肺炎、
時には脳炎を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。
これらはいわゆる合併症というものです。
麻疹ウィルスのパワーは非常に強く
身体の抵抗力が極端に失われるため
他の病気を招いてしまうというメカニズムなのです。
大人がどうして重症化しやすいか
- 初期症状が風邪と似ているので軽く見過ごされる。
「あ、また風邪か」という感じでやり過ごして、
気付いたころには実は進行し、
風邪ではなかったと気付くことが多いようです。 - 年齢を重ねると抵抗力が徐々に失われる。
特に別の病気にかかっている、
妊娠しているなど場合、感染の危険がさらに高まります。
こんな怖い麻疹。では私達はどう対策を踏むべきでしょう。
大人がかかる麻疹の対策
今コロナウイルスの影響もあり、対策として
- マスク着用
- 換気
- 手洗い
- うがい
とされています。
しかしながら先ほど言ったように
特効薬がなく、感染力が強力なため
これだけでは不十分と言えます。
麻疹にはワクチン接種が一番有効な手段とされています。
ワクチンはどこで?費用は?
自身が通っている病院で受けられます。
ただし注意してほしいことが2つあります。
ワクチン接種の注意点 2つ
保健は適応外
保健というのは疾患、つまり病気になった時に
お金の負担が軽減されるもの。
一方ワクチンは病気にならないように
健康な体に入れるものなので 保健はききません。
自己負担でおおよそ数千円~1万円と言われています。
ワクチンを2回接種しているかどうか
自身の母子手帳で必ず確認しましょう。
接種回数が記載されています。
1回だけでは抗体が出来ていない可能性が高いです。
病院の先生と相談しながら
2回受けることをおすすめします。
また母子手帳を紛失など何らかの事情で見られない場合は
病院で検査を受けることが出来ます。
まとめ
今回は麻疹についてお話をしました。
麻疹の特徴
- 感染力が非常に高い
- かかったことのない人は100%で感染する
- 万一かかった場合の特効薬がない
という特徴がありました。
大人の重症化
初期症状が風邪と非常に似ている
⇒見過ごされて重症化するリスクが高くなる。
こどもの場合は保護者の目があるので、
様子がおかしければ、すぐに策を講じられます。
しかし大人の場合、『風邪をひいた経験』というのが
仇になってしまいます。
基本的には自己管理なので
少しでもおかしいと思った場合、
すぐにかかりつけの病院で診てもらいましょう。
また友達や親御さんなどから、体調を伺う言葉
『なんか顔色悪そうだけど、大丈夫…?』
という声には率直に耳を傾けましょう。
対策
- コロナウィルスと同じで良いが不十分。
⇒ワクチンの接種が効果的。 - ただしワクチンは保健適応外。
- ワクチンは2回接種で抗体が出来る
⇒お医者さんと話し合って2回打ちましょう。
この麻疹も昔と現在で
ずいぶん認識が変わった病気と言えます。
一昔前は感染している友人の家へ行って
一緒にもらってくるという風習のようなものがありました。
しかしながら研究が進んでいく中で
現在は極めて危険な行為となってきています。
病気の治し方も時代と共に変わっています。
最新の情報を常にキャッチして
しかるべき対策を取るようにしましょう。