最近、ALS患者の嘱託殺人事件や
石原慎太郎元都知事がツイッターで、
ALS患者のことを「業病」(前世で悪事を働いたことによる報い)
とツイートしたことで、SNS上で謝罪して話題になっています。
ALS=筋萎縮性側索硬化症
という難病指定を受けている病気です。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)といわれても
多くの方がこの難病の初期症状や
寿命について多くの方が知りません。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、
脳から出る筋肉を動かす指令を
運動ニューロン(運動神経細胞)に伝わらなくなる病気です。
初期症状は、
最も多くの方が手足のしびれを訴えることから始まり、
だんだんと筋肉が動かせないことで、
筋肉が痩せていきます。
他には、話にくくなったり、
食べ物や飲み物を飲み込みにくくなる
症状が出る場合もあるのです。
また、ALSを発症すると
人工呼吸器をしない場合の寿命は、
最短1年5か月~最長9年という事がわかっています。
人工呼吸器をつけることで、
寿命を延ばすことが可能なのです。
ただし、ALS=筋萎縮性側索硬化症を
発症してしまうと完治することはなく、
一生寝たきりという事になってしまう、
辛い病気ということになります。
Alsの初期症状はどういった症状なのか?
ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患ってしまうと、
完治することはありません。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の初期症状は、
ALS患者の3/4の方が手足のしびれを
訴えていたことがわかっています。
日本のALS患者は約1万人いますので、
約7500人の患者さんが、
手足のしびれが初期症状だったことを明かしているのです。
残りは、話がしにくい状態となり
特に「ラ行」の発音が難しくなったり、
食べ物や飲み物を飲み込みにくくなったりしたことが
初期症状いう事もわかっています。
この初期症状が現れてから徐々に筋肉の動きが弱まっていき、
最終的には視力・聴力・内臓機能・体の感覚を除いて
すべての筋肉がやせ細っていってしまい、
筋力が全て失われてしまうのです。
当然ながら筋肉が動かせなくなるので、
人工呼吸器を装着しないと呼吸することも難しくなってしまうのです。
筋肉が動かせないこと以外は、
すべて自分自身でもわかるので、
ALS患者さんの苦悩は非常に辛いものと考えられます。
alsを発症した場合の寿命は人工呼吸器を装着しなければ短い!?
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の初期症状がわかったところで、
この難病を発症してしまった場合の寿命が気になります。
ALSの発症原因は、19世紀に確認がされてから現在まで
解明されていないのが現状です。
考えられている原因は
これ以外は全く原因が不明な、厄介な病気ということです。
原因が不明という事は、
治療方法も確立されていないことになりますので、
対処療法でしかALS患者の治療方法は今のところありません。
呼吸がしにくい状態になった段階で、
人工呼吸器を装着しなければ、
寿命が1年5か月~9年という実状ということです。
人工呼吸器をつけることで、
寿命を延ばすことが可能という事はわかっていますから、
ALS患者のほとんどの方が人工呼吸器をつけています。
ALSの治療方法は現在も研究中ということもあり、
薬の進化も大きく進んでいます。
また、IPS細胞を使用することで
ALSを治すことが出来るのでは?とも考えられているので、
患者にとっては一縷の望みが見えてきたとも
いえるのではないでしょうか。
ALSは誰しもがかかる可能性を持っている難病で、
10万人に1~2人が発症することもわかっていますから、
楽観視することはできないはずです。
まとめ
ALSを発症した場合の初期症状や寿命はどのくらいなのか
について紹介してきました。
参議院議員で2名の議員の方がALS患者です。
当選した時もかなり話題になっていましたね。
ALS患者にとっては、
筋肉が動かせないこと以外はほとんどが正常ですから、
辛く考え込んでしまう方も大勢いることでしょう。
冒頭で石原慎太郎元都知事が
ツイッターで業病とツイートしたことは、
ALS患者やその家族にとって非常に心無い仕打ちに感じます。
確実にALS患者に対しての冒涜としか思えないです。
謝罪したところで傷ついた心は元には戻りません。
患者の方はなりたくてなった難病ではないのですから、
それを非難することは誰もできないはずではないでしょうか。